三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

津南警察署  第1回

1 日時
平成28年6月23日(木)午後3時~午後5時5分
場所
津南警察署2階大会議室
2 出席者
1 警察署協議会(11名)
  桑名良尚委員、西岡敦子委員、長谷川悦子委員、森川とよ子委員、森山真理子委員、
  森裕美委員、諸戸善昭委員、山口友美委員、山中理委員、山本均委員、吉田俊策委員
2 警察署(12名)
  署長、副署長、警務官、会計課長、生活安全課長、地域課長、刑事課長、交通課長、
  警備課長、事務局3名
3 傍聴者
1名(前協議会委員)
4 公開・非公開の別
公開
5 1 委嘱状伝達
2 警察署長挨拶
3 警察署幹部及び協議会委員紹介
4 役員選出
  会長 桑名委員、副会長 山口委員
5 協議会会長、副会長挨拶等
6 管内の治安情勢等説明(各課長)
7 協議
<委員>ATMでの還付金の詐欺事件が多いということであるが、我々がATMで携帯電話をかけている高齢の方を見掛けたときに、正直なかなか声を掛けづらい。そういうときに警察に連絡するのは110番でも構わないか。
【署長】ためわらずに110番をしていただきたい。
【生活安全課長】未然防止の観点で、携帯電話をかけながらATMを操作している人を注意するという意識が薄れてきており、繰り返し広報しなければならない。110番通報していただいたら、近くの警察官を急行させる。
<委員>高齢の方がATMの前で携帯を持って、もたもたしているようであれば、警察にこのような人がいると通報してもらうことが一番ということである。
【署長】市役所の職員を騙った医療費の還付詐欺が県内で連続発生しており、管内でも被害が出ている。事前の予防広報や金融機関とも連携した水際での対策も講じているが、それでも被害を防ぎ切れていない。私も現場を確認したが、すべてATMには「振り込め詐欺注意」等の表示がなされている。ところが、被害者は完全にマインドコントロール下にあり、言われるままにATMを操作してしまい、なかなか防ぎにくい。現金を手渡しする手交型の詐欺もあるが、その場合は犯人とのやりとりを引き延ばしていわゆる「騙された振り作戦」をとって検挙に至ることもある。非常に難しい捜査ではあるが、やはり普段の周りの目というのが大事である。先日、年金の支給日である15日には、振込詐欺撲滅員(警察共助員)にも出ていただいて特殊詐欺撲滅の広報活動を実施したところである。引き続きしっかりと特殊詐欺防止対策に取り組んでまいりたい。
<委員>ターゲットは高齢の方が多いのか。
【生活安全課長】高齢の女性の方が多い。
<委員>犯人はターゲットを狙って電話しているのか。
【生活安全課長】名簿等で同じ地域に集中的に架電したり、電話帳の掲載先にかける場合もある。
<委員>携帯電話より家の電話のほうが多いのか。
【生活安全課長】それぞれある。
<委員>ある特定の数字が頭にあると怪しい電話番号だと聞いたことがある。
【生活安全課長】今は様々な番号からかかっており、要は知らないところからかかってきた電話は警戒するというのが、予防策として一番の基本である。
<委員>犯人はある程度下調べして電話をかけているのか。
【生活安全課長】以前はオレオレ詐欺の手口であったが、最近では息子の名前を語ったり、家族構成を知っていたりすることもある。親子の情に訴えてくるので、感情が先立ってしまい、コントロールされてしまうので、一呼吸置いて冷静に対応いただくよう広報でお願いしている。
<委員>お客さんの振込みを止めようとしても、言うことを聞いてくれない場合はどうしたらいいか。
【生活安全課長】警察に通報してほしい。警察官が説明するので、おかしいと思ったら、金額に関わらず通報してほしい。
【署長】管内における特殊詐欺被害は、去年6件のところ、今年は既に8件発生している。水面下ではもっとあるかも知れない。不審な電話がかかったという相談も多数ある。そういうものは県下へ一斉に手配をするほか、なるべく皆様に伝わるように県警ホームページなどにも発信している。
<委員>我々も「絆ネット」で発生連絡をいただいている。職場においてもこれを活用し、注意を促している。被害をゼロにできるよう協力していきたい。
<委員>管内の小中学校薬物乱用防止教室の活動に参加しており、全国的には中学生、小学生の脱法ドラッグ、危険ドラッグ使用の報告を受けているが、津南署管内で成人や青少年の薬物事件はあるか。
【生活安全課長】昨年、管内における覚醒剤事件で成人の検挙はあるが、少年の検挙はない。少年の薬物事件はシンナーの使用がきっかけになったりするが、地域によっては、暴力団とつながりのある暴走族が関係する事案もある。
【署長】少年関係では、インターネット絡みの交際に端を発した誘拐事件が県下でも発生しているほか、インターネットで連絡を取り合って友達同士が集団家出する事案や夫婦間が不仲な家庭環境で助けを求めてくるケースや、虐待を受けて逃げ込んでくる事案があるなど、携帯電話やインターネットに絡むトラブルや家庭環境に悩んでいる子供も多い状況にある。
<委員>暴走族が少なくなっていると思うが、何か対策を講じたのか。
【交通課長】暴走族の取締りを行っており、暴走状況の記録、証拠化をしており、実際に逮捕事案もある。
<委員>パトカーが市内をよく走って巡回してもらい、盗難も減っている。
【署長】遠慮することなく、110番なり、通報していただきたい。
<委員>太陽光発電が多く設置されるようになり、気になっている。業者と地権者とのトラブルなど、いろんなことで問題になっていないか。
【署長】基本的にまずは県が行政指導に入るが、違法なケースもあるので、連絡や相談をしていただけたらと思う。
<委員>ゴールデンウィークなどの連休中は交通事故が多いのか。
【交通課長】一般的に人出が多ければ車もたくさん出るので、事故が増えることとなる。このほか、事故の傾向として、雨の日や朝方の事故、出会頭の事故が多いので、十分注意していただきたい。
<委員>振り込め詐欺は口座の記録から犯人を追いかけることはできないのか。
【生活安全課長】犯人グループは売買された口座を使っており、出し子がすぐに引き出すほか、同じ口座は使わない。犯人との接点もないわけである。こういった犯行ツールを使い捨てで使ったりしているので、捜査は難しい。
<委員>28年度の協議方針として、「治安維持における高齢者対策」をテーマとしたいがいかがか。(異議なし)
<委員>本テーマに沿って視察等も踏まえて協議していきたいので協力願いたい。
8 次回開催
  第2回協議会は9月15日で調整となった。
9 警察署長謝辞  
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