三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

亀山警察署  第2回

1 日時
平成28年9月14日(水)午後1時~午後5時
場所
亀山警察署会議室、三重県警察本部110番センター
2 出席者
1 警察署協議会(5名)
井上武委員、今井俊積委員、中島徹委員、根本寛子委員、福島富士子委員
2 三重県公安委員会
山本進委員長
3 警察署(6名)
署長、会計課長、生活安全課長、地域課長、交通課長、事務局1名
3 傍聴者
無し
4 公開・非公開の別
公開
5 1 公安委員会委員長挨拶
2 管内概況説明等(署長)
3 主な協議
<委員>空き巣と自転車盗が増えているということだが、空き巣はどこで発生しているのか。民家なのか、店舗なのか。また、自転車盗はどこで発生しているのか。
【生活安全課長】空き巣の被害はアパートだけではなく、一軒家の被害も多く、施錠無しの場合もあるし、鍵を壊して侵入していることもある。住宅地での発生が目立つ。自転車盗の被害は中学生、高校生で半数を占めており、被害場所は駐輪場や民家の軒先から盗まれるものもある。
【署長】駅の駐輪場での被害が特に多い。亀山駅と関駅である。スーパー等の駐輪場でも発生しているが、ツーロックをしていない自転車ばかりである。犯人から見ると「鍵がかかっていないから乗っていこう。」となる。ツーロックされていれば、外すのが面倒なので盗もうとは思わない。
<委員>特殊詐欺の未遂の件数は把握しているのか。また、地域的な傾向はあるのか。
【署長】怪しい電話が架かってきたという届出は何十件もある。電話が架かってきても警察に届けてこないものはもっとたくさんあると思われる。このような電話は一定の地域に集中する。何らかの名簿を持っていて、それを元に電話を架けてくる。同じ日に同じ地域に何十件も架かってくる。水際で食い止めた例もある。銀行の窓口で被害に遭うのを止めてもらったので署長感謝状を贈呈した。地域は関係なく、山間部の加太地区でも市内でも同じように架かっている。
<委員>空き巣の被害の時間帯は分かるのか。午前中が多いとか、午後が多いとか傾向はあるのか。
【生活安全課長】空き巣被害は留守の間に発生する。被害者は家に帰って被害に遭ったことが分かるので、午前中にやられたのか、午後に入られたのかなど詳細な時間帯は分からないことが多い。
<委員>空き巣被害が隣の家に連続発生することはあるか。
【生活安全課長】当署管内では、すぐ隣の家に連続で空き巣に入るという事案はい。ただし、すぐ隣ではなく、同じ地区で連続発生することはある。
【署長】同じ地区で連続発生する場合は、犯人は県外など外からその地区に入ってきて、留守の家を狙って犯行を重ねるということが考えられる。同じ犯人である場合が多い。亀山は交通の便が良いので、県外などからやってきて、空き巣に入って、帰って行くことは容易である。
<委員>周期的にやってくるということはないのか。また自動車盗の発生状況についてはどうか。
【署長】周期的に同じ犯人が亀山で犯行を重ねているということは、分かっていない。また、自動車盗の発生も多いが、どこという場所が決まっているわけではない。ホテルの駐車場でも、自宅の駐車場でも被害が発生している。自動車盗の場合は、あらかじめ駐車している車の下調べをしていると思われる。
<委員>防犯カメラの映像とか写っていないのか。
【署長】市内の住宅地に防犯カメラはほとんど設置されていない。
<委員>交通事故は減少していると聞いた。数年前、フィリピン人がたくさん亡くなった交通事故があったが、その現場はいろいろ対策が講じられているようである。その後、事故は減ったのか。
【署長】あの現場は、国道1号の延長のように錯覚してしまう構造となっていた。側道に入るという認識を持つように道路形状を改修した。一時停止も無視できないような形状に変更した。道路管理者と協議して道路そのものの形を改善させた。その後、大きな事故の発生は聞かないし、発生件数も激減した。
<委員>振り込め詐欺の被害の話でいつも不思議に思うことがある。そもそも、ATMから、あんなに多額の振り込みができるのか。何千万円も振り込んだと新聞に載っているが、簡単にできるのか。1回に操作できる上限はないのか。
【署長】ATMからの振り込みは限度額の設定があると聞いている。特殊詐欺の被害は、ATMからの振り込みに限ったことではない。現金を受け取りに来た人に直接、手渡している例もある。宅配便で送った例もある。ATMの振り込みでも、2回、3回と騙されて何日間もかけて振り込んでしまった人もいる。
<委員>今後、重大な社会問題となってくると考えているのが、高齢者の認知症の問題である。認知症の患者による行方不明などの問題はどこが担当するのか。
【署長】行方不明の届出は警察で受ける。認知症であるかないかに拘わらず行方不明の届出を受けた場合は、できる限り捜索する。消防と合同で探すことも多い。
<委員>認知症患者は思っているより多いと感じている。
【署長】行方不明者の家族は「認知症ではない」ということが多い。しかし、本人が見付かって直接話をすると認知症に見える場合が多い。
<委員>家族は毎日接しているので、変化に気付きにくい。
【署長】今後、高齢者に関する様々な問題が警察の業務にも影響してくることが予想される。
4 公安委員会委員長講評
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