三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

津南警察署  第4回

1 日時
平成29年2月16日(木)午後1時00分~午後3時00分
場所
津南警察署2階大会議室
2 出席者
1 警察署協議会(9名)
桑名良尚委員、西岡敦子委員、長谷川悦子委員、森川とよ子委員、森山真理子委員、
山口友美委員、山中理委員、山本均委員、吉田俊策委員
2 警察署(12名)
署長、副署長、会計課長、警務官、生活安全課長、地域課長、刑事課長、交通課長、警備課長、事務局3名
3 傍聴者
無し
4 公開・非公開の別
公開
5 1 署長挨拶
2 説明
(1) 災害対策の現状と今後の高齢者対策について(警備課長)
(2) 高齢者の運転免許返納対策について(交通課長)
3 視察
警備部機動隊広域緊急援助隊の訓練等の視察
4 主な協議
<委員>自力で逃げるのが困難な高齢者等の対策について意見願いたい。
<委員>香良洲の津波避難場所として建設途中の高台公園はすごく海の近くで、津波警報が出たときや、津波が来たときにそこに逃げろと言われても、心理的に怖いと思うがいかがか。場所がなかったのか。
【警備課長】実際に堤防の横で、海の方に逃げろと言うのは厳しいと思うが、香良洲で空いている広い土地がそこしかなかったと思う。地域に津波タワーのような昇る所もなく、橋が落ちたら逃げるルートも限られてくるので、このような方法がとられた。 最後にどうしても逃げられない人は車で高台公園に逃げてもらうと検討されているようである。海のそばではあるが、想定からすると高さは十分である。
<委員>高台公園は地区のほとんどの住宅から見ると海に向かうことになる。山側に逃げたくなるので、そこに避難するのは困難ではないか。橋に関しても、海から遠ざかるように逃げたい方向にある橋が、耐震面で厳しくなっている。
【警備課長】香海中学校も校舎屋上はスペースが狭く避難できる人数が限られる。橋の立て替え計画はあるがしばらく時間がかかる。地震があったときには情報をしっかり聞いてもらい、津波が来るのは地震発生からおよそ1時間後で、その予想はそうずれることはない。学校の先生や子供さんには体験して考えてもらえるよう、毎年必ず避難訓練している。余裕があれば橋を渡って遠くに逃げてもらう。
<委員>しっかりした建物ならいいが、今津波が来たら、高台公園は建設中の土砂で余計被害が出るのではないかと地区では心配している。
【警備課長】津波の避難は、そこで1か月2か月もいるわけではない。その意味では、他の地区でも、どうしても避難場所がないところは盛り土をして避難場所を作っているところはある。
<委員>高さは10メートルくらいで、香良洲地区では一番高いということだが、津波のとき、そちらに警察が誘導するのか。
【警備課長】海抜10メートルになり、道路から10メートルではないので、見上げるほどではなく、緩やかなスロープで車で高台まであがることができる。
 香良洲の駐在は1名で、警察官も避難しつつ、避難を呼びかけることになる。どの地区の人が高台公園へ逃げるのがいいのかというのは決められればいいと思うが、今後、津市の避難計画の策定等に協力していきたい。
<委員>管内で川の方の対策はいかがか。
【警備課長】雲出川は堤防がしっかりしている。昨年、一昨年と市の協議に参加し、一志の波瀬川は避難勧告が出るのが早すぎて誰も避難しないという意見があり、基準を改めて勧告が出たら本当に危険なのですぐ逃げるようにというように変えてきている。
美杉では避難所のハザードマップを作って、避難所もあるが、避難所自体が急斜面の近くであるという問題があり、昨年はゴルフ場や天理教の施設にご協力いただいて、いざというときはうちに避難してもいいという協定を津市と結んだ。台風等ある程度被害も予測できるときは連絡をしっかりと取り、早めの避難を呼びかけることを重点に対策していただきたい。
【署長】津市の危機管理部が検討を進めており、香良洲の高台も一部供用が開始されるようであり、車両を使った訓練を実施するなどして何がベストな方法なのか、これから検証されると聞いている。消防や警察など、いろんな機関と連携しながらマニュアル的なものを作り上げていくという計画が立てられているので、ご意見有れば頂戴したい。
<委員>警察レスキュー車、警察レスキュー隊を初めて見た。素人が10人いるよりも、一人特別訓練した人がいたほうが役に立つのは明白だ。レスキュー隊の説明の中で、「まず自分自身の安全を確保して作業しなければ、自分が怪我をしたら元も子もない。助けられるものも助けられなくなる。」という説明を聞き、安全装備の充実は必要性を感じた。レスキュー車の中に耐電衣があった。電気自動車等の事故処理作業等には相当な電圧の危険があると思うが、警察署にはそのような装備はあるのか。
【交通課長】交通に防電手袋の装備がある。
<委員>警察署装備品では、今後の対応等で装備ではまだまだ足りないものがたくさんあるのではないかと思う。装備品等、必要なものがあれば協力したい。
<委員>レスキュー車は三重県に1台で活動も過去3回と説明があったが、台数や出動回数が少ないと思うが、もっと増えるような予定はないのか。
【警備課長】広域緊急援助隊はそもそも阪神大震災を受けて発足し、出動回数が少ないのは、人命救助第一で派遣され、近い地域から出動要請がかかるので、三重県を中心に考えて、大きな地震が起こっていないということもある。
【署長】装備の充実は県費や国費の予算の関係がある。優先順位を付けながら予算を要求していく。人員の問題は、機動隊の予備部隊である第二機動隊が出動に備え訓練している。
<委員>ドローンは人の目で見られないようなところでも捜索することができるが、警察か消防か完備しているところはあるのか。
【警備課長】ドローンはアマチュアの人が災害時に提供していただくなど、あちこちで救助等に活用する話が出始めているところである。
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