2024/10/31 公安委員会定例会議開催概要
1 開催日時
令和6年10月31日(木)午後1時40分~午後5時
2 開催状況
⑴ 街頭防犯カメラシステムの運用状況について(令和6年第3四半期)(報告:生活安全部)
警察本部から、設置場所や活用状況等について報告があった。
吉田委員から「防犯カメラは犯罪の抑止や捜査において非常に有用である一方で、みだりにプライバシーが侵害されることへの懸念もあり、その均衡を図るのが難しいように思う。警察が保有する防犯カメラの運用に関し、何らかの基準は設けられているのか。また、新たに設置する予定はあるのか。」旨の発言があり、警察本部からは「管理体制、画像を利用する場合の申請手続、必要な範囲等について要綱を定め、運用している。予算次第であるが、新規の設置も行いたいと考えている。」旨の説明があった。
志田委員長から「防犯カメラが設置されていない地域もあるので、プライバシーには注意を払いつつ、更なる設置を図っていただきたい。」旨の発言があった。
⑵ 警察職員等の援助要求について(審議:警備部)
警察本部から、援助要求の内容等の説明を受け、審議の上、その同意について決定した。
⑶ 小型無人機等飛行禁止法に係る小型無人機等の飛行に関する通報について(報告:警備部)
警察本部から、飛行目的や区域等について報告があった。
⑷ 令和6年度監査委員による定期監査結果について(報告:警務部)
警察本部から、受監所属や結果等について報告があった。
⑸ 運転免許の行政処分について(審議:交通部)
警察本部から、運転免許の行政処分(21件)について説明を受け、審議の上、行政処分を決定した。
会議の冒頭、本部長から「犯罪実行者募集情報、いわゆる闇バイトと、それに関連する連続強盗に関して、県民の不安感が高まっていると考えている。警察庁では、闇バイトに応募してしまい脅されている人に対し、警察が保護するとの呼び掛けを行っているが、県警察でも呼び掛けを行うとともに、相談があれば適切に対応し、要請があれば保護することとしている。現時点では具体的な相談はなく、類似の強盗事案も確認されていないが、関東地方以外でも強盗の未遂事案は確認されているので、十分に警戒し、県民の不安を払拭するよう努めてまいりたい。また、闇バイトの危険性について広報し、これらに応募しないよう啓発活動を強化してまいりたい。」旨の発言があった。
⑴ 令和6年三重県議会定例会9月定例月会議の結果について(報告:警務部)
警察本部から、質疑内容や今後の議会日程等について報告があった。
志田委員長から「令和7年度の予算議論に際しては、必要な予算の獲得に努めていただきたい。」旨の発言があった。
⑵ 令和6年度第2四半期における監察実施結果について(報告:警務部)
警察本部から、実施項目や実施結果等について報告があった。
吉田委員から「監察の実施項目について、見直しは行われているのか。また、良好な事例があった場合は他の所属に共有しているのか。」旨の発言があり、警察本部からは「非違事案が発生した場合など、見直しが行われている。また、指導、指摘の対象となった点だけでなく、業務改善につながる良好な点についても、資料を作成して各警察署に送付するなど、共有を図っている。」旨の説明があった。
⑶ 勲章伝達式の開催について(報告:警務部)
警察本部から、受章者や式次第等について報告があった。
⑷ 児童相談所との合同訓練の実施について(報告:生活安全部)
警察本部から、実施目的や訓練内容等について報告があった。
吉田委員から「警察と児童相談所との情報共有は行っているのか。また、児童相談所の職員が警察との連携に関してわからないことを警察側に聞くことのできる場はあるのか。」旨の発言があり、警察本部からは「県内に6箇所ある児童相談所とは各警察署が、県庁の担当所属とは警察本部が、それぞれ緊密に連携している。児童相談所の職員が疑問点を解消する場としては、地域別に行われている連絡会議等がある。」旨の説明があった。
志田委員長から「全国で多くの児童虐待事案が発生しているので、このような取組はバージョンアップしながら継続的に実施していただきたい。」旨の発言があった。
⑸ 改正道路交通法の施行に伴う広報啓発活動等について(報告:交通部)
警察本部から、活動の趣旨や主な取組内容等について報告があった。
志田委員長から「自転車の違反行為については、自動車と比べて対象となる人が幅広いため、対応が難しく、また周知にも時間を要すると思う。一例であるが、医療機関には自転車で訪れる高齢者も多いので、医師会等を通じて啓発のポスターを配布するなど、高齢者の集まる場所を狙った広報を考えていただきたい。」旨の発言があった。
吉田委員から「自動車は運転や交通ルールに関する教育の仕組みができているが、自転車ではそれが確立していない。自転車の安全教育を全て警察が行うのは困難であるので、学校等の関係機関と連携した活動の機会を捉え、これら関係機関において自発的に交通安全教育が行われる仕組みの構築を促すなどの取組を行っていただきたい。」旨の発言があり、村田委員からは「自転車の危険な運転は死亡事故にまでつながること、命に関わるものであるということを利用者らに対して丹念に説明し、理解してもらうことが重要であると思う。」旨の発言があった。
⑴ 監察の取扱事案について(報告:警務部)
警察本部から、監察の取扱事案について報告があった。
⑵ 公文書及び保有個人情報の開示請求状況(令和6年9月中)について(報告:警務部)
警察本部から、請求内容や開示内容等について報告があった。
⑶ 公安委員会宛ての苦情申出に対する調査結果について(審議:警務部)
警察本部から調査結果等の説明を受け、審議の上、回答について決定した。
⑷ 公安委員会宛ての苦情申出の受理について(審議:警務部)
警察本部から、苦情内容等の説明を受け、審議の上、受理を決定するとともに、警察本部に調査を指示した。
⑸ 令和5年度における公文書管理状況について(審議:警務部)
警察本部から、趣旨や知事への報告項目等について説明があり、審議の上、これを決裁した。