犯罪被害者等支援
犯罪被害にあわれた方へ
犯罪被害を受けたことによる心と体への影響
犯罪被害のように、大きなストレスに直面すると、次のような症状がでることがあります。
これらは、事件の恐怖などからくる自然な反応で、時間の経過とともに軽減・回復しますが、中には精神疾患に発展する場合もあります。
こころの回復のためのセルフケア
- つらいとき、泣きたいとき、自分の感情を素直に表現することが、回復への第一歩です。信頼できる人に、自分の気持ちを話してください。
- 「あのとき自分があんなことをしなければ 」と自分の行動を責めている方がおられるかもしれません。けれども、どんな状況でも、被害にあってよい理由などありません。ご自分を責めないでください。
- 時間が経つにつれ、「いつまでも傷ついている自分はなんて弱いのだろう」と自分を責めたり、自己嫌悪に陥る方もおられるかもしれません。しかし、心の回復は人それぞれの道のりがあります。自分自身の傷つきを受け入れ、あせらず、ゆっくりと元の生活を取り戻しましょう。
警察では、心理カウンセラーを配置し、心の相談だけでなく生活等の困りごとについても相談窓口の紹介等を行っています。
犯罪被害にあわれた方のご家族や周囲の方へ
犯罪被害にあわれた方は、今まで安全だと信じていた社会への信頼が崩壊し、家族や友人への数少ない信頼をよりどころにして、立ち直ろうと頑張っています。
大きなショックを受け、傷ついた心を癒すためには、ご家族や周囲の方の理解と協力がとても重要です。
犯罪被害にあわれた方に接する時に大切なこと
- 話を無理に聞き出そうとしないでください。でも、その方が話し始めたら、最後まで話を聞いて受け止めてください。
- 同じ話を繰り返すこともありますが、話すこと、泣くことで気持ちを整理していると考え、温かく見守ってください。
- 犯罪被害にあわれた方は、身の回りのことが手につかなくなってしまうことが多いので、家事や送迎などの具体的な援助を申し出てみてはどうでしょうか。ただし、その時の精神状態によっては負担に感じることもあるので、その方の意向を聞きながら行いましょう。
犯罪被害にあわれた方を支えていると、周囲の方々も、ともに傷ついてしまうことがあります。支えていただく時は、ご自身の体調管理にも気を配っていただき、十分な休息をとりながら支えていってください。
犯罪被害にあわれた方へのサポートの仕方についても、警察の心理カウンセラーが相談に応じることができます。