三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

亀山警察署  第1回

1 日時
平成28年6月20日(月)午後1時30分~午後3時30分
2 出席者
1 警察署協議会(5名)
  井上武委員、今井俊積委員、中島徹委員、根本寛子委員、福島富士子委員
2 警察署(8名)
  署長、副署長、会計課長、生活安全課長、地域課長、刑事課長、交通課長、
  事務局1名
3 傍聴者
1名(前協議会委員)
4 公開・非公開の別
公開
5 1 管内概況説明(署長)
2 意見・要望の聴取(協議内容)
<委員>交差点での交通事故が多いと聞いたことがある。国道306号と国道1号バイパスが交わる交差点の右折車線の白ラインが消えかけている。どこで停まればいいのか分かりづらく、前に出すぎて止まっている車も見掛ける。交差点自体が変則的なので、市外の人などは理解しずらいのか、変なところで停まってしまっている。何かもっと分かりやすくなる対策はないものか。
【署長】消えかかっている白ラインは停止線のことか。それとも右折車線と本線とを区切る縦のラインのことか。
<委員>交差点内のラインが全て消えかけている。縦のラインも含めてよく分からない。
【副署長】お話の交差点は新栄町交差点のことだと思うが、あの交差点は立体交差している構造上、交差点の中がとても長くなっている。確かに、難しい交差点ではある。
<委員>しかし、特に多く交通事故が発生しているとは聞いたことはない。
【署長】道路のラインは、道路管理者が引いているものと公安委員会が引いているものとがある。一口に道路管理者と言っても、国道は原則的に国が管理しているが、2級国道は県の管理。県道は県、市道は市が管理者であり、道路によって、ラインをどこが引くか変わってくる。また、外側線や中央線は原則、道路管理者が引くこととなっているが、停止線や黄色のラインなど交通規制に関する道路標示は公安委員会が引くなど、ラインによっても管理が変わってくる。お話のあった信号交差点の停止線は警察の担当となる。警察の交通規制に関して言えば、予算が非常に厳しいのが現状である。道路のラインも標識も信号機も同じで警察署交通課から本部に上申するが、本部で優先順位を付けて施工するため、後回しになってしまう場合もある。
<委員>信号機に関して言えば、国道1号バイパスの川合町交差点での事故が多い。例えば、手前に信号機をもう一つ付けることはできないのか。
【署長】国道1号の川合町交差点は追突事故が極めて多い。この交差点は国交省の管理で国交省が開催した対策会議に出席したこともあるが、交差点の形状がもともと悪い。下りのカーブの先に信号交差点を設置し、しかも見通しが利かないなどという構造そのものが危険である。防音壁を透明なものにするという意見もありシミュレーションしたが、カーブの道路形状から防音壁の柱が視野を遮り、見通しは改善されないという結果であった。路面標示や看板などで対策を講じているが、なかなか難しい。過去にも死亡事故が何件も発生している。大型車の後を走っていると、急に信号交差点が現れる感じである。現在、できる限りの対策を講じている状況ではある。また、信号機は高架部分に設置することはできないので、手前にもう一つ信号機を付けることも難しい。
<委員>川合町交差点は本当に怖い。トラックが後に付いたりすると、追突されないか心配になる。地元の人間はあの交差点は、なるべく通らないようにしている。
<委員>人身事故のデータについて、車と人とか、車と自転車とかの分類はしていないのか。
【署長】人身事故49件中、人対車の事故は5件で、約1割となっている。そのうち、道路を横断中が2件となっている。
<委員>車を運転していて危ないと思うのは自転車である。自転車で右側通行をしているのをよく見掛ける。歩行者も黒っぽい服装で歩いていると見えないので危険である。右側通行の自転車などをパトカーで見掛けた時は、スピーカーなどで指導してもらいたい。PTAや学校を通じて自転車の乗り方について指導できないものか。
【署長】自転車の通行方法は平成25年に道路交通法の改正があった。自転車通行可の歩道は自転車は右側でも左側でもどちらも通行できる。歩道のない道路の路側帯は、左側のみ通行できる。車道上では、自転車は軽車両なので左側通行である。歩道でないところを右側通行する自転車は違反となる。並進や夜間の無灯火運転、イヤホンをして音楽を聴きながらの運転など、危険に直結するので署員に対して指導・警告を徹底するよう指示している。また、PTAのお話もあったが、中学校や高校等に対して自転車の利用方法について機会があれば署員を派遣するなど周知徹底を図っていきたい。生徒には学校の先生から継続的に指導してもらうことが一番効果的だと思われる。
<委員>声掛け事案の発生は12件でマイナス7件と聞いたが、減少した理由・原因などはあるのか。中学校でも旗を持って通学路に立つなど取組をしており、その効果が出たということか。小学生が1人で下校することもある。季節的な傾向とか対応要領などがあれば伺いたい。
【署長】減少の原因は分からない。被疑者が何を考えて、どういう声掛けをしているのか、分からない。時期については、夏に向けて多くなる可能性はあると考えている。夏の方が、夜間に外出する機会も多くなる。
<委員>亀山市の「かめやま・安全めーる」も見ているが、そんなに多く発生しているとは知らなかった。
【副署長】声掛け事案の届出があったとき、住民の皆様に注意してもらうために情報提供しているのが、「かめやま・安心めーる」である。警察は連絡を受ければ、集中的にパトロールするなどの活動をする。発生が減っているのは、パトカーの姿を見せることによる抑止活動の成果といえるかもしれない。
<委員>この声掛け事案の件数というのは発表していないものもあるのか。
【生活安全課長】直接届出をしてもらえる場合もあるし、間接的に学校の先生などから連絡をもらう場合もある。連絡をもらうタイミングにより、全てをメール配信しているわけではない。行為者が特定できれば、呼び出して注意することもしている。
<委員>粉蝶橋で笑いながら子供を見ている不審者がいたという話も聞いたことがある。うちにも小学生の娘がいるので、自分の娘に関わってくると心配である。
【署長】学校によってやっているところとやっていないところがあるが、集団登下校は防犯上の効果が高い。集団でいる子供には声も掛けにくい。もし声を掛けられても、集団で対処できる。また、青色パトも亀山にはある。登下校の子供の見守り活動をしてもらっていると聞いている。
【副署長】不審者情報は家族や学校、近所同士などで情報共有することが大切である。学校単位、地区単位などで情報共有できていれば、被害の未然防止につながる。そういう意味でメールなどで情報発信している。
<委員>亀山エコーのところにカラオケなど深夜営業する店ができたが、若者がたむろしたりして非行が増えたりしていないか。
【生活安全課長】少年非行防止活動としては、市やボランティアの方たちと合同でパトロールを行っている。インターネットカフェの快活クラブでは、店主にも少年非行防止に協力を依頼している。
【署長】24時間営業なので若者に人気があるのは分かる。深夜はいかいや喫煙など少年補導の対象となることも懸念される。ただ、個室形式となっていると難しい側面もあるので、店側とも連携して通報してもらえるよう依頼している。
<委員>今年もまた花火の時期が近づいてきた。毎年、いろいろ指導してもらっているが、今年もよろしくお願いしたい。
【署長】関の花火大会警備は会場など現場も確認したが、とにかく事故防止、安全が第一である。出入口が1箇所しかないことがあの会場の大きな問題であると考えている。安全対策は本当に万全に行っていかなければならないと思う。今後、主催者と具体的に調整していきたいと思っているので、よろしくお願いしたい。
TOPへ戻る