三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

四日市西警察署  第3回

1 日時
平成28年12月5日(月)午後1時30分~午後3時30分
場所
四日市西警察署3階大会議室
2 出席者
1 警察署協議会(6名)
小西功委員、清水隆行委員、戸屋いずみ委員、中川義文委員、松尾満正委員、山下俊和委員
2 警察署(9名)
署長、副署長、会計課長、生活安全課長、地域課長、刑事課長、交通係長、警備係長、事務局1名
3 傍聴者
無し
4 公開・非公開の別
公開
5 1 会長挨拶
2 署長挨拶
3 管内概況説明(生活安全課長)
4 鑑識活動の実演(刑事課長)
5 主な協議
<委員>特殊詐欺の発生状況の中でコンビニエンスストアで被害の未然防止があったと聞いたが、手口としてはどういうものか。
【生活安全課長】動画閲覧の未納金がある等電話やメールがあり、これを解消するために現金が必要になる、そのかわりにアマゾンギフトカードを購入して、その裏面のIDとパスワードを教えてほしいという詐欺の手口で、犯人はそのIDとパスワードを知っていれば、インターネットでそのウェブマネーを勝手に使うというものである。
<委員>交通関係で、ポケモンGOなどで死亡事故などが全国的に発生しているが、自転車に乗車しながらスマホをしたり、音楽を聴いたりしている者がいる。それに集中する中学生、高校生がいる。自転車が歩行者と衝突したら重大な事故になるおそれがある。
【交通係長】現時点で自転車による携帯電話等の使用に起因する重大な人身事故は発生していないが、学生等若年者による先の違反行為は実際に発生しており、交通指導取締りを実施し、実際に発見した際は、警告指導を実施している。
<委員>メロディパトロールについて伺いたい。また、「かもしかハーフマラソン」中の西警察署員による人命救助について伺いたい。さらに、振り込め詐欺を防止する装置があると聞いたが、その装置について伺いたい。
【署長】まずメロディパトロールについて回答する。これまでは「こちらは警察です。只今パトロールをしています。」というアナウンスを流すもので、実際にパトカーを見なくても、警察がパトロールしているという安心感を与えるものである。今回のメロディパトロールは事前に音楽隊に四日市西警察署独自のメロディの作曲を依頼、4曲作曲され、この4曲に対して交通関係、生活安全関係でそれぞれ4種類のアナウンスを入れ、計8パターンのメロディパトロールを作成し、現在運用している。
【地域課長】交通関係で「歩行者を守る活動用」、「夕暮れ時ちょっと早めのライトオン運動」、「夜光反射材の着用推進」、「交通安全運動」、生活安全関係で「特殊詐欺  の撲滅」、「自転車盗難防止の呼び掛け」、「空き巣被害の防止」、「年末年始特別警戒」の8パターンがある。
【署長】この8パターンは西警察署独自のものである。
<委員>パトカーで鳴らすのか。
【署長】そのとおりで反復して流す。交差点で駐留警戒の際にも流す。自転車盗難防止や反射材の着用呼び掛けなど用途に応じて使い分ける。次に、人命救助の関係について回答する。毎年菰野町で開催され、本年10月16日に行われたかもしかハーフマラソンで、地域課員等が現場での交通整理等のため配置に付くのであるが、配置員2名が近くを走行する男性が急に意識を失い倒れたことに気付き、現場で確認、心肺停止状態であった。そこで心肺蘇生を行い、救急車を要請、病院へ搬送された。医師の話では初期の蘇生措置がなければ助からなかったとのことであった。
【署長】続いて、振り込め詐欺の対策関係の装置については、生活安全課長から説明する。
【生活安全課長】この装置は、家庭の固定電話につないで取り付けると、架電あれば呼び出し音が流れる前に相手側に対して「この電話は振り込め詐欺等の犯罪被害防止のため会話内容は自動的に録音されます。」という警告のメッセージが流れ、実際に通話内容を録音するというものである。犯人が録音されることを嫌い切電するため、未然防止のための装置である。今回この装置は四日市市内限定になるが、貸し出しを募集している状況にある。現在試行実施でモデル地区として1年間実施、検証した後、三重県下全域に広めていこうとするもので、10月から津市内で、12月から四日市市で実施、当署においても配分があり、希望者を募集している。65歳以上の高齢者、過去に被害に遭われた方、または被害に遭うおそれのある方など幅広く募集する。是非とも対象の方に使用していただきたい。協力をお願いする。モデル地区としてその効果を検証した後、正規に配分されていくこととなる。この装置で犯人が犯行に及ばなくなることが思料され、非常に効果が期待される装置である。
【署長】先に説明したメロディパトロールの中で、「特殊詐欺に注意しましょう。お金の話が出たら警察に相談してください。」としている。当初は「ATMでの還付金はありません。」という文言であったが、高齢者に難しい文言では伝わらないと考え、「電話でお金の話が出たら警察に相談してください。」と簡潔明瞭なものにした。
<委員>警察の名前で回ってもらうのは、非常に効果的であり、安心を感じる。
<委員>特殊詐欺の被害として、ATMで振り込む、窓口で振り込む割合はどうか。
【生活安全課長】一概に言えないが、今多いのは大きく分けて、手交型と振り込み型がある。手交型は犯人が自宅等に現れ、お金を持って行くもので都心部で発生している。当署管内では、振り込み型が多く、電話でお金の振り込みを指示するものである。銀行等金融機関では行員等の意識が高く、未然防止となることから、犯人はスーパーやコンビニ等のATMコーナーに誘導し、振り込み操作を行わせるものである。
<委員>手口が巧妙化している
【署長】他県では、3年間ATMの振り込み機能を使っていない高齢者のカードについては、振り込みが出来ないようにしている金融機関があると聞いている。これも被害防止の一つの方法である。
<委員>ATMの前で電話している高齢者は要注意である。
【署長】ウェブマネーの関係で最近は若者がその被害に遭う傾向にある。10月にコンビニの店長に集まっていただき、被害防止に向け協力依頼したところであり、高額のウェブマネーを購入する際は声掛けを励行するようお願いした。先般コンビニ店で声掛けしていただいたところ、被害の未然防止につながり、当署から表彰させていただいた。
<委員>鑑識の体験ができて大変有意義であった。四日市西警察の管内で窃盗犯の内訳で減少しているが、多く発生している。実際に鑑識活動で指紋や足跡から犯人検挙に至ったことはあったのか
【刑事課長】侵入窃盗は現場臨場して鑑識活動により、指紋等を採取している。鑑識活動により検挙に至った事案はある。
<委員>警察の活動を知ることで、警察と住民の方々とのパイプ役として、住民の警察に対する理解を深まるよう努めることも委員の役目であると思う。また、我々の意見が警察行政に反映されることを願う。
6 署長謝意
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