水難・山岳遭難の防止について
本年度、水難・山岳遭難の発生状況が増加傾向にあります。
秋の行楽期には、釣りや登山と県内の海や山に、たくさんの方が訪れる一方で、水難や山岳遭難
の発生も多発する時期でもあります。
くれぐれも、事故のないよう心掛け、海や山のレジャーを安全に楽しんでください。
【水難の発生状況について】
令和4年(1~8月)中、県内においては、
27件、28人(前年同期比+6件、+2人)
の水難が発生しました。
このうち15人(53.6%)と半数以上の方が亡くなっており、増加傾向にあります。
○ 水難の特徴
① 態様別
「魚とり・釣り」をしているときの発生が11人(39.3%)と最も多く、次いで
「水遊び」が4人(14.3%)と続きます。
三重県は、海に面しており、県内外から多くのレジャー客が訪れることもあり、天候や
釣り場の危険箇所等を考慮せずに行う「魚とり・釣り」が多いのが特徴となっております。
② 場所別
「海」での発生が22件(81.5%)、23人(82.1%)と最も多く、次いで、
「河川」5件(18.5%)、5人(17.9%)と続きます。
③ 性別・年齢層別
「男性」が23人(82.1%)、「女性」が5人(17.9%)となっています。また、
年齢別では、「70歳代」が6人(21.4%)と最も多く、次いで「50歳代」が
5人(17.9%)となっております。
【山岳遭難の発生状況について】
令和4年(1~8月)中、県内においては、48件、59人(前年同期比+8件、+12人)
の山岳遭難が発生しました。このうち5人(8.5%)が亡くなっており、水難同様山岳遭難も
増加傾向となっております。
○ 山岳遭難の特徴
① 態様別
「道迷い」が28人(47.5%)と最も多く、次いで「滑落」が13人(22%)と
続きます。
三重県内では、登山で人気の御在所岳(鈴鹿山脈)でも、標高1212メートルと、
北アルプスや南アルプスなどの標高2000~3000メートル級の山々と比べると標高の
低い山が多く、登山計画を立てず軽装での登山者による「道迷い」が多いのが特徴となって
おります。
② 山域別
「鈴鹿山脈」での発生が29件(60.4%)、38人(64.4%)と最も多く、
次いで、「中部の山」が5件(10.4%)、7人(11.9%)と続きます。
また、人気の高い御在所岳では、鈴鹿山脈での発生29件中14件(48.3%)、
38人中21人(55.3%)とほぼ半数を占めております。
③ 性別・年齢層別
「男性」が37人(62.7%)、「女性」が22人(37.3%)となっています。
また、年齢別では、「20歳代」、「30歳代」、「50歳代」が各13人(22%)と
最も多く、次いで、「70歳代」が8人(13.6%)となっています。
近年は、「若い世代」の遭難者が増加傾向にあります。
④ 単独登山者の遭難状況
令和4年中は、遭難者59人のうち、単独での登山者は24人(40.7%)、複数での
登山者は35人(59.3%)でした。
また、死者5人のうち4人(80%)が単独での登山者です。
※ 警察庁ホームページURL(水難・山岳遭難の統計等)を掲載
山岳遭難・水難|警察庁Webサイト
【問い合わせ先】警察本部 地域課
TEL 059-222-0110(代)
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