三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

亀山警察署  第1回

1 日時
平成27年6月29日(月)午後1時30分~午後3時30分
場所
亀山警察署会議室
2 出席者
1 警察署協議会(5名)
井上武委員、今井俊積委員、瀧本麻須美委員、中島徹委員、根本寛子委員
2 警察署(7名)
署長、副署長、生活安全課長、地域課長、刑事課長、交通課長、事務局1名
3 傍聴者
1名(前警察署協議会委員)
4 公開・非公開の別
公開
5 1 前警察署協議会委員に対する署長感謝状贈呈
2 委嘱状伝達
3 役員選出
  会長 瀧本麻須美委員  副会長 今井俊積委員
4 管内概況説明(署長)、「速度取締り指針」一部改訂説明(交通課長)
5 主な協議
<委員>横断歩道の標示が薄くなって見づらいとか、道路標示が分かりにくい場所があるということを昨年も提案し、対応してもらっているが、市民からの具体的な相談は、年間何件くらいあるのか。 
【交通課長】年間に何件というデータは持ち合わせていないが、時期的には、自治会などいろいろな組織は4~6月頃委員等の改選があり、会議等が開催され、その中で相談したり、年度が変わって学校・地域・PTAなどでまとめて要望する、という形が多い。
<委員>要望は、市役所から警察に回ってくるのか。要望を警察本部に上げて検討するのか。 
【交通課長】市役所から要望を受けることもあるし、自治会など地域から受けることもある。要望を受けた場合は、まず、警察署として確認し、次に、地域の人の意見を聞く。その上で必要があれば、警察本部の担当者にも現地を確認させ、検討することとなる。検討の結果、工事が必要となれば、交通量など様々な要件を勘案して優先順位を付けて実施することとなる。 
<委員>交通関係のこの種の要望は、どのくらいの期間待てば実現するのか。
【交通課長】通常、年1回の予算の中で事業を施行することになる。補正予算が編成される年には、補正予算で事業が組まれることもある。学校周辺や通学路が優先され、交通量なども検討して決定する。 
<委員>取りまとめて要望し、取りまとめて工事しているから時間がかかる。市内で道路標示がはげているところは結構多くあり、危険だと思う。
【署長】道路標示が薄くなっていると本来の安全性が確保されない。警察官がパトロール中に、確認することも多い。優先順位を付けて、できる限り実施していくこととしているので、理解いただきたい。
<委員>先日、西小学校で、自転車運転の講習があったらしいが、その時の講師の言葉がとてもきつく、子供が怖がっていたという話を聞いた。警察官ではなく、交通安全協会の人らしい。
地域で「ゴミ集積場を荒らす人がいるので何とかならないか」という話題になったとき、「警察署が防犯カメラを貸出しをしてくれるらしい」と言っていたが、そんなことができるのか。
【署長】交通安全協会には、そういう意見があったということは伝える。防犯カメラについては、警察として「貸出し用」というものは持っていない。ストーカー事件など、被害者の安全対策や捜査のために必要がある場合に、具体的な危険性などを判断して設置させてもらっているものがある。
<委員>被害の届出とかではなく、悪質なイタズラ程度のものである。また、夜中に勝手にゴミを捨てる人もいる。
【署長】ゴミ集積場の監視ということであれば、自治会などで相談して、自主的にカメラを設置してもらうことになると思われる。
<委員>交通事故を起こしたにもかかわらず、そのまま事故の届出もせずに運転を続け、ガードレールに衝突する事故を起こして病院に搬送されて来た人がいた。そんな人が免許を持っていて良いのか疑問である。また、自宅から運転して出かけると、道が分からなくなってしまって自宅に帰れない人も免許を持っている。家族に話をして、免許証を返上させたこともある。今後、高齢ドライバーがますます増えるが、警察では免許証の返上など、認知症の事例は把握しているのか。
【署長】警察としても、高速道路の逆行など、認知症が原因と推測される事故が急増していることは承知しており、平成21年からは高齢運転者の免許更新時に、認知機能検査が義務付けられている。
【交通課長】免許証の取消しについては、運転免許センターの適正審査室という部署が担当している。警察署で認知症の疑いのある運転者を確認した場合、適正審査室に引継ぎ、医師の診察を受けてもらい、取消し等の手続きを取っている。
<委員>法律上は、本人の同意がなければ取り上げることはできないのではないか。
【署長】医師の診断書があれば、本人の同意がなくても、免許証の取消しという行政処分を行うことができる。
<委員>亀山市内で、自主的に免許証を返上する人は多いのか。
【署長】家族から説得されたりして、返納する人は結構多いと感じている。有効期間内に返納した人には、希望があれば「運転経歴証明書」という免許証に似た形の証明書の交付もしている。
<委員>自転車の運転は中学生にも大いに関係すると思われるが、生徒に対する講習などはないのか。また、講習をお願いすることはできるのか。
【交通課長】中学校の生徒に対する講習もやっている。学校からだけではなく、地域コミュニティなどの単位から要望を受けて実施することもある。
<委員>学校単位でお願いすれば来てくれるのか。
【交通課長】必ずしも全校生徒を対象とするものに限らず、学年毎など要望を受けて実施している。警察官を派遣して、法律の改正点や自転車運転上の注意点などに関する講習を実施している。
<委員>平成24年から平成25年にかけて交通事故件数が減少しているが、この変化の原因はあるのか。
【交通課長】はっきりした原因は分かっていないが、一般的に速度を落とすことで、事故の発生が減るし、発生しても重大な事故になる確率が減る。警察としては速度を落とすことを目標に活動している。ドライバーに対する広報・啓発活動などの「教育」と警察にしかできない「取締り」、そして道路管理者と連携した「環境整備」など、各種取組の総合的な効果ではないかと考えている。
<委員>国道1号バイパスと国道306号の交差点があるが、交差点を右折しようとすると交差点が長く、どの信号に従えばいいのか分かりにくい。この交差点で、事故が多く発生するということはないのか。
【交通課長】新栄町交差点は大きく、立体交差で側道への流入路もあるため複雑であるが、ドライバーも「注意が必要だ」と思って運転しているらしく、目立って事故が多く発生するということはない。国道1号における事故は、羽若町交差点、川合町交差点での発生が際立って多い。
<委員>サミットに関し、亀山市にも影響があるのか。宿泊施設は関係者のために津市や亀山市辺りまで必要となるという話も聞いた。
【署長】新聞等の報道によると、会議の直接の関係者だけでなく、マスコミなども含め、かなりの数の宿泊施設が必要になるとされている。
<委員>三重県で開催されることであるので、伊勢志摩地区に限らず、全県的にいろいろと盛り上げて、活性化することが望ましい。
<委員>警察官の採用について、女性の身長の制限が低くなったと聞いた。
【署長】女性の身長の基準が5㎝緩和された。警察官の採用については、景気の動向もあり大変厳しい情勢が続いている。より多くの人に志望してもらうため、広報活動にも力を入れている。委員の皆さんもお知り合いの方に是非声掛けをお願いしたい。
<委員>自衛隊には音楽隊があるので、楽器をやりたい人が自衛官になったという報道があったが、警察にも音楽隊はあるのか。
【署長】警察にも音楽隊という組織はあるが、あくまでも兼務として活動している。本務はそれぞれ担当業務があり、その業務をこなした上での活動となる。
<委員>国道1号の事故について、決まった交差点で発生していることは分かったが何か解決策はないものか。
【署長】道路構造上の問題でもあるので、道路を管理する国土交通省と協働して、全国的な事例を調査したり、信号機、防音壁の形状等について検討しており、防音壁を透明なものにしてはどうかという申入れも行っている。
【交通課長】事故防止の第一は、ドライバーがしっかり前を見て、車間距離をとり、スピードを控えて運転してもらうことである。
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