三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

鈴鹿警察署  第1回

1 日時
平成27年6月25日(木)午後2時~午後4時
場所
鈴鹿警察署3階大会議室
2 出席者
1 警察署協議会(12名)
大藏かよ子委員、桂みこ委員、藏藤誠司委員、小山雄利委員、 清水雅恵委員、寺田忠幸委員、中道公子委員、兵連恒夫委員、宮﨑由美子委員、毛知鉄夫委員、山川武志委員、米川佳秀委員
2 警察署(14名)
署長、副署長、交通官、警務官、会計課長、留置管理課長、生活安全課長、地域課長、刑事第一課長、刑事第二課長、交通第二課長、警備課長、事務局2名
3 傍聴者
なし
4 公開・非公開の別
公開
5 1 署長感謝状贈呈
2 委嘱状伝達
3 署長挨拶
4 役員選出
会長 寺田忠幸委員  副会長 米川佳秀委員
5 管内情勢説明(生活安全課長、刑事第二課長、交通官)
6 主な協議
<委員>自転車事故について、人身事故や死亡事故につながるような事故は鈴鹿市内で起きていないか。
【交通官】今年1人の方が自転車事故で亡くなられた。自転車対策として、6月1日に道路交通法が改正され、自転車運転者講習が始まった。自転車は車両であるので、原則として車道の左側走行であるが、対策としてブルーやグリーンのライン等で区切られたグリーンベルトを、歩行者や自転車の安全確保のために、道路管理者との連携の元、設置してある。
また、小学校や中学校を対象に交通安全教室を実施し、交通ルールやマナーについて指導している。引き続き地道な活動をしていきたい。
<委員>国道23号を横断する横断歩道が1箇所しかなく、その横断歩道を利用するには迂回しないといけない、どうにかならないか。
【交通官】十字路交差点であれば、四方向全てに横断歩道が設置されていることがほとんどであるが、質問のように1箇所しか設置されていないところもある。設置する場所の実態を勘案して設置しているので、メリットデメリットがあるが御理解いただきたい。
<委員>車上ねらい、空き巣、DV、ストーカー、声掛け事案が鈴鹿警察署は県下で1,2番目に多いが、その要因は何なのか。  
【生活安全課長】様々な要因があるが、その要因の1つに産業や商業等を通して人が多く集まるということが挙げられる。また、名古屋や大阪からの交通の便が良いということも理由の1つである。
DV、ストーカー事案については、人口統計上というわけではないが、鈴鹿市に居住する世帯について全体的に若年層が多いため、若年層に多い男女間トラブルが原因となるDV、ストーカー事案の発生が多いとも言える。 
<委員>6月1日の道交法改正に伴い、自転車に特化した取締りを実施されているのか。また、自転車運転マナーが悪い一般市民に対し、どのように指導したらいいか教えてほしい。
少年に対する犯罪や事故が多いので、事件事故の未然防止への対策について教えてほしい。
【交通官】自転車の取締りについては、平素の活動を通して行っており、交番、駐在所では、警らや巡回連絡等を通じて、交通課では事故等あれば、適宜指導している。
特に、毎月第一月曜日をセーフティバイシクルデーとして制定しており、当日は早朝から駅周辺に警察官を配置して、自転車を中心に指導取締りを行っている。
地域の方々も一声二声掛けて、自転車運転のマナー等の意識を高めてもらえればいいと思う。
【生活安全課長】犯罪の未然防止について、対策として2つあり、1つ目は少年に非行をさせないこと、2つ目は被害に遭わせないようにすることである。
「非行少年を生まない社会づくり」という施策があり、規範意識醸成のため、低年齢のうちに窃盗や器物損壊、暴行等について噛み砕いて説明するものがある。非行少年の再犯率は3割から5割という特徴があるため、支援の必要な少年については面接を実施する等の対策を講じている。
また、被害に遭わせない取組については、警察OBが小学生に対して不審者訓練を実施し、避難誘導等の活動をしている。
<委員>警察官が一時停止違反の切符処理をしている間に他の車両が一時停止せずに走り去っている。もっと交通取締りを多人数でやってはどうか。
【交通官】切符処理は違反者の負担を考え、短時間で処理するようにしている。
切符処理は、現場現場で状況が違うため相当な時間を要することもあるが、できるだけ短時間で行うようにしている。
【署長】事故や違反の多い、特に悪質な違反の多いところを重点的に取締りを実施しているが、皆様の立場立場でそれぞれができる広報をしてもらうことが大切であり、警察がいなくても違反をしない社会づくりに御協力いただきたい。
<委員>自転車の右側通行が多い。
死亡事故か重体事故の現場に、情報を呼び掛ける看板があるがどういう取り扱いなのか。
地域のコミュニティが希薄になってきており、町・村のおまわりさんというものがなくなってきている。地域社会の中での、おまわりさんの位置付けが気になる。
【交通官】自転車は左側通行が原則である。学校で指導できないから警察へ丸投げではなく、行政も共に、協力し合っていかなければならない。
交通事故現場の看板は事案の真相解明のために、とても重要なものであり、事故当事者双方の意見が食い違っている場合、第三者等目撃者の目撃証言が重要になってくる。事故の真相を解明できれば、看板自体は早めに撤去させてもらっている。
【署長】市民から期待される内容についても、時代と共に変わってくる。人口の少ない山村辺りだと村のおまわりさんのような昔の名残があるが、都市化が進むに従って警察の動きも変わってくるし、事案自体も変わってくる。
古き良き時代は、地域自体にも犯罪抑止力があったと言え、非常にコミュニティがしっかりしていた。今の時代の流れを見ていても、古き良き時代がもう一度来るということは期待できない。時代の変化と共に、交番や駐在所の位置付け、役割、活動内容も時代に沿って変わってくる。
警察がリードしているのではなく、社会に対応して動いているということを認識しておいてほしい。
<委員>東京都に住んでいた時、防犯活動として毎月1回くらいの割合で自治会で地域の見回り活動をしていた。その時、交番のおまわりさんのところへ寄って、防犯について指導してもらっていた。鈴鹿でも防犯活動を行っている組織があると思うが、どういったことをしているか。
【署長】自治会で防犯活動をする際犯罪発生状況を知るのはいいことである。
組織や職域で防犯活動をする際に、警察を大いに利用してもらいたい。現在活動している青色パトロール隊も、地域住民が立ち上がり、発足された。これからの新しいスタイルだと思うので、どんどん警察を使ってほしい。
<委員>鈴鹿市内には薄暗い道が多く、また不審者情報が多く感じられるが、街灯の設置はしてもらえないか。 
【生活安全課長】防犯灯の設置は市役所になるので、警察にそういった要望を言ってもらえれば、市役所の地域課に意見させてもらう。
<委員>平田町駅前の陸橋の下を歩いて渡る高齢者がいるが、どうにかならないか。また携帯電話を使用しながらの車が多く感じるので警察でしてもらえることはないのか。
【交通官】危険な通行をする高齢者に関しては、個人個人の安全意識、マナーの問題と考えるが、警察としては継続して広報をしていく。
運転中の携帯電話使用者に対しては、引き続き交通取締りを実施していく。機動力がある本部交通機動隊所属の白バイ隊員も鈴鹿分駐として鈴鹿署にいるので、引き続き取締りを実施していく。
高齢運転者による事故が増えているため、高齢者講習も実施しているが、これから更に交通教育にも力を入れていきたい。
【署長】バリアフリーの観点からして、陸橋はバリアという考え方もある。今後、高齢社会になるに従って、足腰の弱い高齢者に対し、陸橋を渡れというのは本末転倒である。これから何らかの形で、信号や横断歩道等の整備について、利用者層に応じて、なおかつ事故等の発生状況に応じて、日本全国が変わっていく必要がある。
<委員>高速道路並にスピードを出す等交通マナーが悪い。日常、道路を走っていて、高齢者が運転している車や原付について、大丈夫かなと感じることが多い。そのような人たちへの取り組み方について聞かせてほしい。
【交通官】高齢者の実技運転の大会を実施し、セーフティーコーンを用いてコースを作り、走行してもらったり、車庫入れ等の普段しない運転をしてもらったこともある。教育のみにこだわらず、規制や実技等多方面から取り組められばと考える。
<委員>いろいろな意見や要望が出で、また警察の方からは今後考えていかなければならない課題が出たが、最後に、署長の意見を伺いたい。
【署長】各委員の皆様から貴重な御意見をいただき、また、鈴鹿署の在り方を御理解いただき有り難い。古くて新しい、答えの出ない部分もあり、警察としてどういった対応をしていくか、部外から見た目、視点を聞かせていただき、これからの警察活動に反映させていきたい。
警察だけでできることは限られているが、様々な情報を提供していくので協力願いたい。
これから警察行政、取締りを進めていく上で、皆様の貴重な御意見をなるべく反映させ、社会の動きにマッチした警察活動をしていきたいと考えているので、よろしくお願いする。
6 その他
次回開催は9月頃、協議事項を「不審者情報、声掛け事案の発生等に対する対策について」と決定した。
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