三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

亀山警察署  第2回

1 日時
平成27年9月1日(火)午前9時30分~午前11時30分
場所
亀山警察署会議室等
2 出席者
1 警察署協議会(5名)
井上武委員、今井俊積委員、瀧本麻須美委員、中島徹委員、根本寛子委員
2 三重県公安委員会
山本進委員
3 警察署(7名)
署長、副署長、生活安全課長、地域課長、刑事課長、交通課長、事務局1名
3 傍聴者
なし
4 公開・非公開の別
公開
5 1 公安委員会委員挨拶
2 管内概況説明(署長)、知事出演のビデオレター(抜粋)の紹介
3 主な協議
<委員>刑法犯の総数が198件で、罪種別の合計が96件となっているが、このほかの100件余りはどのような罪種なのか。凶悪な事件などは発生していないのか。 
【署長】身近な治安のバロメータとして、自動車関連、住宅関連などという分類で統計を出している。このほかの罪種として、身体犯といわれる暴行や傷害などは発生しているが、社会的反響の大きな事件はない。凶悪犯もない。
<委員>薬物に関する犯罪はどうか。危険ドラッグなどはどうか。
【署長】実際の取扱いはない。 
<委員>病院で診察していて、危険ドラッグの患者だと分かったときは、どうすれば良いか。見るからに様子がおかしく、本人や家族に聞いたら「やった」と言っている場合など、警察に連絡するべきなのか。
【署長】その場で通報してもらいたい。事件として取り扱うには、採尿などの手続も必要となる。その場での通報が難しければ、事後でも良いので情報提供してもらいたい。追跡捜査から検挙につながることもある。
薬物関係では、今年は覚せい剤取締法違反を1件検挙している。 
<委員>交通事故について、川合町の信号交差点の事故がなくならない。警告のランプや注意喚起の看板など、いろいろな対策を取ってきているが、なくならない。
【署長】名阪国道を降りて、羽若町の交差点で止まらなければ、川合町で初めて止まることになる。自動車道のつもりで走ってくると、急に信号で停止することに反応できないのかもしれない。
カーブで見通しが悪く信号機が見えないという道路構造となっている。設置されている防音壁を透明にして見通しを確保できるか、国土交通省もシミュレーションしたが、防音壁の柱が邪魔になって見通しは変わらなかったそうである。
今後も、表示板を視認性の高いLEDにしたり、路面標示を赤色にするなど対策を続けていくと聞いている。
<委員>高速道路などで、トンネルに入ると音声メッセージで情報を知らせてくれる仕組みがあるが、同じような仕組みで「この先信号です」などと伝えてくれると効果があるのではないか。
【署長】道路管理者もいろいろと考えて対策を取ってもらっている。音声メッセージの仕組みは聞いたことがない。
<委員>地元の人は、川合町交差点は危険だと知っているのでなるべく通らない。別の道を使うようにしていると聞いたことがある。
<委員>信号に気が付く前にカーブを抜けたら、そこに渋滞がある。知らない人は、まさかこんなところで渋滞しているとは思わない。大変危険な交差点である。
<委員>先日、市内のコンビニに高齢者の車が突っ込む事故があったが、高齢者の運転免許更新時のチェックなどはどうなっているのか。危険運転者から免許証を返納させることなどはできないものなのか。
【署長】高齢運転者の免許更新時には、平成21年から75歳以上を対象にして認知機能検査が義務付けられた。その結果、認知症の疑いと判断された運転者が確認期間内において基準行為をした場合、医師の診断による臨時適性検査が実施され、認知症と判断された場合は、運転免許センターの適性審査係が免許証の取消し等の手続を取ることとなっている。      また、高齢運転者の免許証の返納はいつでもできるが、家族が返納させようとしても、本人が嫌がるケースが多いと聞いている。
<委員>亀山市では、免許証がなくなると日常生活が大変不便になる。免許証を返したくないという気持ちは分かるが、交通事故を起こしてしまってはもっと大変なことになる。
<委員>警察が本人の意思に反して、免許証を強制的に取り上げることはできないのではないのか。
【署長】強制的に取り上げるということはできないが、公安委員会が交付する許可証なので、要件を満たせば取消しなどの処分をすることができる。危険な運転といっても、一定の病気や身体に障害のある方などいろいろな場合がある。診察した医師の診断等により免許を停止したり、取り消したりすることとなる。また、免許更新の窓口に5項目の質問書があり、病歴等に関する質問に正確に回答しないと処罰を受けることとなっている。
一定の病気等の判断は警察ではできないので、医師の診断書等により危険運転者を交通環境から排除し、交通事故防止に努めている。
<委員>振り込め詐欺のようなメールを警察に転送して情報提供することができないか。そのような受付窓口はないのか。
【署長】メールアドレスや経由したサーバ等を調べ、発信元をたどることができる場合もあるが、現在、警察にはメール転送受付の窓口はない。
<委員>メールが怪しいと思ったら、そのまま何もせずに削除するだけでなく、警察にでも転送してしまえば安心できるし、捜査の参考にもなるのではないか。
<委員>弁護士を名乗るメールが来たが、詐欺に決まっているので放置してある。警察に転送したら警察から注意してもらえるなどできれば良い。
<委員>警察からアクセスしてもらえば、相手にも効果があるのではないか。
【署長】相談などで相手の電話番号が分かっている場合には、警察署から電話をかけて警告することとしている。ただ、警察署の電話番号からかけると相手にも分かるので、大抵相手は電話に出ない。電話がつながったときには、口頭警告を行っている。
<委員>災害警備訓練を見せてもらったが、警察単独ではなく、消防団等と合同で訓練することはないのか。また、実際の災害時に消防団等と協働で活動するための取決め等はないのか。
【署長】消防等との合同の災害警備訓練は、特には行っていない。訓練としては行っていないが、実際の現場では協働して活動することもある。山岳救助等でも消防の隊員と協働している。災害においても、消防や場合によっては自衛隊等と現場で協働することになる。
<委員>11月の市の防災訓練に警察署は参加しないのか。
【署長】市の防災訓練には、昨年も会場に展示ブースを設けて参加している。災害時の警察の主な役割は避難誘導と救出救助のため、毎年、市の避難誘導訓練に参加している。
<委員>振り込め詐欺の説明の中で、県下的には件数が増加していると聞いたが、管内はどうか。
【署長】被害額は減っているが、件数は増加している。
<委員>老人会や地区の自治会など市の防災指導の機会には、交番からも警察官が来て指導してもらっている。広報しても被害が減らないのはなぜか。対策はないのか。
【署長】物理的に電話に出ないことが一番である。特に高齢者は、電話に出て話をしてしまうとだまされる。在宅していても、留守番電話に設定しておくことが効果的である。設定によって振り込め詐欺に使用された番号からの電話をシャットアウトすることができる電話機もある。
家族の理解も必要であり、引き続き広報・啓発活動を行っていく。
<委員>広報・啓発活動といった地道な対策も必要であり、是非続けてもらいたい。
<委員>以前、話題になった歩行者用信号が街路樹で見にくいところの木がまた茂り、信号機の前に覆い被さってきている。
【署長】確認し、市にも連絡する。
<委員>最近、アイドリングストップのせいか、発進するタイミングがワンテンポ遅れる車をよく見かける。待っていると思っていたら、遅れて出てくる。止まっていたエンジンを掛けて動き出すまで時間がかかり、タイミングが遅れて出てくるので、びっくりしたことが何度かある。アイドリングストップは、事故の原因にはなっていないのか。
【署長】アイドリングストップが原因という観点での事故分析は現在のところない。参考とする。
<委員>風俗営業関係のパブリックコメントの内容について教えてもらいたい。
【生活安全課長】いわゆる風営法の改正に関して、皆さんの意見を聞かせてもらうもので、社会生活の変化等により規制を緩和する方向で検討されている。法改正されると県条例の改正も必要となるので、県民の皆さんから広く意見を聞いている。規制対象区域、営業時間、青少年に係るゲームセンターの入店時間の見直しに関してである。
<委員>ゲームセンターとは、ショッピングセンターの隅の方にあるようなところも規制の対象となるのか。
【生活安全課長】店舗の形状により、規制対象となることもある。
4 公安委員会委員講評
TOPへ戻る