三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

鈴鹿警察署  第2回

1 日時
平成27年9月16日(水)午後2時~午後4時
場所
鈴鹿警察署1階多目的ホール等
2 1 警察署協議会(10名)
桂みこ委員、藏藤誠司委員、小山雄利委員、清水雅恵委員、寺田忠幸委員、中道公子委員、兵連恒夫委員、毛知鉄夫委員、山川武志委員、米川佳秀委員
2 三重県公安委員会
田中彩子委員長
3 警察署(14名)
署長、副署長、交通官、警務官、会計課長、留置管理課長、生活安全課長、地域課長、刑事第一課長、刑事第二課長、交通第二課長、警備課長、事務局2名
3 傍聴者
なし
4 公開・非公開の別
公開
5 1 三重県公安委員会委員長挨拶
2 署長挨拶
3 不審者情報、声掛け事案の発生等に対する対策説明(生活安全課長)
4 主な協議
<委員>街頭緊急警報装置を設置してからこれまでの間に、実際にボタンを押下する事例が鈴鹿警察署管内であったか。
【生活安全課長】街頭緊急警報装置を押下する事例は発生していない。
<委員>街頭緊急警報装置を押下すると自動的に警察署に通報されるというようなシステムになっているのか。
【生活安全課長】過去には自動的に警察に通報されるシステムがあった。ランニングコスト等の諸事情から、現在設置されている街頭緊急警報装置は、警察署のネットワークとつながっていない。 
<委員>今年の4月の深夜1時くらいに、道路に面した私方駐車場で1時間くらいの間、叫んだり苦しんでいる酔っぱらいのような不審者がおり、警察署に通報した。しかし、警察官が来るまでの間にその不審者は自分のリュックサックを置いたままいなくなってしまった。
警察官が来たので任せたが、その時のリュックサックはその後どうなったのか。持ち主は見つかったのか、どういう人だったのかを警察署に問い合わせたら教えてもらえるのか。
【生活安全課長】その時々に応じて言えることと言えないことがあるが、ある程度抽象的な回答は可能である。どこの誰である等の詳細なことは言えないが、例えばこういう事情で心配ない、犯罪被害であるため捜査している等の回答は可能である。
<委員>来年4月頃に小学校の通学路がこれまでの県道から堤防沿いの道路に変更になる。堤防沿いの道路は人気がないので、不審者が心配である。巡回や警らをお願いする。
<委員>不審者の発生状況について、平成25年から増加しているが、不審者の扱いの基準が変わったから増加したのか。また、鈴鹿市が他の市町村に比べて発生状況が多いのはなぜか。
【生活安全課長】不審者情報の件数の増加については、子供に対する安全対策に対する関心が高まっているということが理由の1つとして挙げられる。
また、今まで不審者に対する情報は、学校や教育委員会で持っているもの、警察で持っているもの等があり、集約されていなかったため、関係機関で情報共有し、連携強化を図った結果として相乗効果で増えたということも理由である。
<委員>なぜ人口が多い四日市市より鈴鹿市の方が、刑法犯認知件数が多いのか。
【生活安全課長】鈴鹿市は街が若いため、様々な年齢層の世帯が流入しやすく、若年層が他の市町村に比べたら多いため、刑法犯認知件数も多くなると言える。また、いろいろな事柄に関心が高い地域であるため、様々な情報が寄せられることも理由である。 
【署長】鈴鹿は事件が多いと言われる。鈴鹿市の人口は20万人であるが、成熟した街と言える四日市市に比べて、鈴鹿市は若い街である。また、ホンダの鈴鹿製作所を拠点とした、ある意味ホンダの城下町的な就職雇用の裾野が広く、職を求めて全国から人が集まる。
さらに住民登録の異動を見ても、鈴鹿は異動が多く、同じ人口であっても中身が全然違うし、人の動きが全然違う。
今回、協議事項となっている声掛け事案に関しても、鈴鹿は女性に対する声掛けが多い。これは、声掛けの対象となる若い女性が多いということが言える。鈴鹿は「眠らない街」と言われる。
声掛けの対象となる若い女性が多い上に、被害者となり得る時間帯が長いということになり、声を掛ける側の数も多いということになる。
中身を見ると、数字では比較できない要素がいくらでもある。これも鈴鹿が事件・事故が多い要因であると言える。
全国から人が集まってくると、価値観、生活様式、習慣も違う。その人たちが隣同士で住んでいたり、職場で一緒になると、考え方の違いから摩擦が生じて、事件・事故が多くなるし、相談事も多くなる。それらが鈴鹿の特徴と言える。
<委員>鈴鹿の特性、鈴鹿らしさが悪い面にも出ていると言える。
<委員>子供をターゲットにした児童の声掛けが多い。学校でも児童に対し「知らない人に声を掛けられてもついて行かない」と指導しているが、なかなか無くならない。例えば、警察で補導した場合、児童等の保護者にも何か指導しているのか。また、保護者に対する指導方法はどうか。
【生活安全課長】学校に対する不審者訓練では、保護者参加型の訓練を実施しているものもあり、その際は保護者に対し不審者や声掛けに対する指導をしている。しかし、子供の場合、大人のように理解して実行できる能力が年少になればなるほど乏しいため、学校から保護者に対し、単独行動をさせない等、物理的に不審者に遭わないという対策をしているのが現状である。
<委員>高岡地区の公園は新しいが高台にあり、公園でも山の方にあるため、連れ込まれたら命を落とすような危ない場所が付近にある。公園にあるトイレも、夕方行くとかなり暗い。
高岡の公園は集まる子供が少ないので、一番気になる場所である。夕暮れ時のパトロールを強化していただきたい。
<委員>鈴鹿は若い街、眠らない街であって、昔とは違う市になったと言われたが、鈴鹿の特徴を踏まえた他市とは違う対策、鈴鹿ならではの取組をしているのか。
【署長】全般的な話となるが、交通対策、事件・事故対策、相談対策等、地道な対応をしている。特効薬的な手法はない。
鈴鹿の街は非常に活気があるため、事件・事故が多いが、啓発活動や予防活動を、職域等を利用して行う必要がある。従来なら老人会や子ども会がメインとなるが、鈴鹿という特色を踏まえると、職域も大きな発信源になる。職域や学校における防犯活動、啓発活動が鈴鹿独自の取組と言える。事件があったので解決するというものではなく、予防していくということが大切である。
例えば交通事故であれば、大きな事故が起きる可能性が高いのは国道1号や23号である。国道1号や23号での取締りやパトロールを重点的にやっていくと、国道1号や23号での事故の数が減るとともに、結果的に市街地に走っていく車の事故抑制につながることになる。
1つ1つの事案を分析して対応していくことが重要であると考える。これをすれば事件が減るという特効薬はないがいろいろな切り口からいろいろな施策をしていく必要がある。1つ1つの手段の積み重ねが治安維持につながり、1人1人を守ることになる。
このような対策は、学校も地域も行政も保護者もする必要がある。いろいろなことを積み重ねていくことが必要である。
<委員>私たちも職場や会議等で本日の協議内容について情報発信し、少しでも犯罪のない街、住みやすい鈴鹿の街にしていきたい。
【署長】本日の協議内容である不審者情報、声掛け事案の発生等について、各委員の皆様からいろいろな意見をいただき、検討すべきことは検討し、今後生かせられるところがあれば少しでも生かしていきたい。
6 視察
現場対応訓練
7 その他
次回開催は12月上旬頃、協議事項を「特殊詐欺抑止対策」と決定した。
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