熊野警察署 第2回
2015年12月15日
1 | 日時 平成27年9月24日(木)午後3時~午後5時 場所 熊野警察署3階会議室 |
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2 | 出席者 1 警察署協議会(5名) 赤阪友加委員、岡内めぐみ委員、硎屋忠夫委員、桝本典暁委員、松田元委員 2 三重県公安委員会 川端郁子委員 3 警察署(11名) 署長、副署長、会計課長、生活安全刑事課長、地域課長、交通課長、警備係長、事務局4名 |
3 | 傍聴者 なし |
4 | 公開・非公開の別 公開 |
5 | 1 三重県公安委員会委員挨拶 2 会長挨拶 3 署長挨拶 4 管内の治安情勢及び交通情勢等説明(署長) 5 熊野警察署「高齢者対策アクションプラン」について(副署長) (1) 各種相談等への適切な対応(警務係長・会計課長) (2) 特殊詐欺を始めとする犯罪防止対策の推進(生活安全刑事課長・地域課長) (3) 徘徊等行方不明事案の防止対策の推進(生活安全刑事課長・地域課長) (4) 高齢者を狙った犯罪の検挙(生活安全刑事課長) (5) 交通事故防止対策の強化(交通課長) (6) 震災、風水害対策の強化(警備係長) 6 主な協議 【署長】熊野警察署の相談室は、2階しか場所を確保することができなかったため、高齢者によっては、1階の交通課の部屋を利用することがある。また、新しく建て替えた駐在所には、バリアフリーの部屋も併設されているため、相談の際には利用している。 熊野警察署では対応件数が少ないため、相談をされた方のうち本署に来られない人に対しては、生活安全刑事課員等が直接相談者の家に伺って話を聞く等細やかな対応を図っている。 <委員>介護業務事業所との連携は行っているのか。 【署長】NPO思いやり支援センターくまのという事業所があり、月に1回広報紙を発行しているが、警察から提供した資料を掲載してもらっている。徘徊老人のネットワーク関係や、生活安全刑事課と行政が連携して訓練も行っている。 <委員>電話相談をする場合には、110番、又は熊野警察署に電話をするのと、どちらが良いのか。 【署長】110番は緊急電話になるため、基本的には熊野警察署に直接架けてほしい。警察本部では、#9110という相談専用ダイヤルも設置されており、受けた相談は関係する署に情報共有される。 <委員>特殊詐欺関連の相談は、全て本人からの相談であるのか。 【署長】一人暮らしをしている高齢者も多いため、本人からの相談である場合が多い。相談というよりは、情報提供として警察に連絡してもらうこともあり、市役所の防災無線で特殊詐欺に対する注意喚起を実施し、市民の防犯意識を高める。その防災無線を聞いて、また警察に連絡してくる人もいるため、とても良いサイクルができている。 <公安委員会委員>熊野警察署は2階に相談室があるので、体が不自由な人は1階で相談することになるが、相談中の声が漏れることを気にすることはないのか。 【署長】交通課の部屋で対応したり、署の一番奥にある職員用の食堂を利用する等し、保秘を徹底している。 <委員>市の防災無線を使用した広報を聞いた家族が、不審な電話を受けるとすぐに警察へ電話をしていたため、好循環を実感した。 熊野市は地域同士のつながりが強く、広報紙が配られると、皆に情報共有されることから、熊野警察署による、地域性を活かした効果的な広報の仕方だと思う。 【副署長】行方不明事案が発生した場合、対象エリアは全国となるため、初動体制の時点で情報を集めることが大切になる。 捜索範囲を限定するためにも、情報を早期に一元化して警察に伝えてもらいたい。併せてGPS端末を持ってもらえれば、一人でも多くの人を見付けることができる。 地域の自助努力、見守り力が大切であるため、地域のコミュニティを構築してほしい。 <委員>GPS端末の件は去年から行政に対して話をしており、今後も進めていきたい。また、最近は犯罪捜査に防犯カメラが役立つと聞いているので、管内に増やしてもらいたい。 【署長】警察に通報する時間が早いほど、行方不明者の活動範囲は狭まるため、捜索範囲を絞ることができる。もちろんGPS端末を持ってもらうことができれば、すぐに居場所が判明するため、人の力と機械の力を合わせて対応していきたい。 <公安委員会委員>行政機関への働き掛けは途中であるのか。 【署長】行政機関に申し入れてはいるが、予算のこともあるので、対象者全員への配布が困難でも、必要に応じて貸し出しできる等の対応をお願いしている。 <委員>高齢者自身のシルバー交通安全指導者の養成を推進していると思うが、今現在は指導者はいるのか。 【交通課長】指導者として具体的な指定はないものの、交通安全協会職員や地域交通安全活動推進委員の方を中心に、指導者育成研修を経て自主的な活動を促している。 <委員>ドライバーとしては、歩行者が反射材を着用していると、とても見やすい。 【署長】7月に発生した死亡事故であるが、亡くなった方は黒色TシャツにGパンという服装であったため、もし反射材を着用してもらっていればという気持ちがある。 <委員>複数回事故当事者に対する個別指導は、熊野警察署管内だけでなく、全県下で実施しているのか。 【交通課長】そのとおりであり、熊野警察署が指導するのは熊野警察署管内の高齢者だけである。 【署長】国は17メートル、県は10メートルと津波の予想をしている。 浜街道の堤防は12~13メートルであるが、各協議会委員の皆様はどのように考えているのか知りたい。 <委員>私が住んでいる地区の海抜は、11.9メートルであるため、危機感はある。 【署長】過去には新鹿や二木島では津波被害に遭っているが、木本町や有馬町では被害に遭っていないため、安心している人もいるのではないか。 <委員>地区の高齢者に話を聞くと、大丈夫だと言う人もいるが、最新のデータを見ると不安に感じる。 【署長】何年も前から地震は来ると言われて続けているため、意識だけは持っておいてほしい。 <委員>以前は津波を見に行く人もいたが、東日本大震災以降は津波被害の広報が浸透した結果、津波を見に行ってはいけないという意識が芽生え、見に行く人は減ったと思う。 また、子供も避難しなくていけないという危機意識が向上している。 <委員>熊野市は今後も高齢化が進むと思われるため、私たちにとっても高齢化対策は身近な問題で、重要な課題であると認識している。 警察の様々な活動について学ぶことができたので、その活動を広め、協力し、利用して、より安全安心して住める熊野市にしていきたい。 7 三重県公安委員会委員講評 |