三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

四日市南警察署  第3回

1 日時
平成27年12月14日(月)午後2時30分~午後4時30分
場所
四日市南警察署5階多目的ホール
2 出席者
1 警察署協議会(10名)  
伊藤愛子委員、伊藤万里子委員、岡本仁志委員、片岡則子委員、黒野 康委員、駒田理香委員、西村康浩委員、水野孝美委員、矢野正剛委員、WADA MARIA RICO委員
2 警察署(18名)
署長、副署長、事件指導官、警務官、生活安全課長、地域課長、刑事第二課長、交通第一課長、交通第二課長、警備課長、生活安全課主幹、交番所長等5名、事務局2名
3 傍聴者
なし
4 公開・非公開の別
公開
5 1 署長挨拶
2 幹部紹介(10月19日付着任 交通第一課長自己紹介)
3 前回協議会での意見・要望等に対する結果報告
(1) 特殊詐欺の生々しい手口を紹介する広報活動について
【刑事第二課長】地元情報誌の協力を得て、具体的なオレオレ詐欺の架電内容等の手口を紹介した。生活安全課においては、年金支給日に併せて各ショッピングセンターにて、特殊詐欺被害を防止するための広報啓発活動を行っている。犯罪の手口は時代や情勢に合わせて刻々と変化しているため、今後も状況に応じた抑止対策を図っていく。
(2) 都ホテルの前の通りから北方向、近鉄湯の山線ガード沿いの東西の道路の交通規制について
【交通第一課長】平成9年当時、暴走族が当該道路を周回する大規模暴走が続発する等の情勢であったことから、同年10月より、三重県公安委員会による夜間通行規制を行った経緯がある。
しかし、ここ数年は、暴走族の大規模暴走も行われておらず、付近自治会長の承諾も得たことから、標識の撤去や道路標示の削除に係る予算が整い次第、当該交通規制の解除を進めていく。今後、暴走行為等による交通の危険防止のための措置が必要とされる場合は、取締実施計画との整合性を図り、警察署長権限による必要最小限の期間の交通規制によって対応することとする。
(3) 自動車のライト(前照灯)は上向きが基本であることの運転免許更新時講習時での周知及び看板の設置について
【交通第一課長】 当署で行っている更新時講習時には、「ライト上向き」についてチラシを配ることとした。その他交通安全イベントや交番等が作成する「ミニ広報紙」でも、周知に努めている。庁舎外での看板の設置については、三重県屋外広告物条例の規制対象となるため、啓発看板を設置することができず、電柱看板は有料であり予算措置がされておらず、設置は難しい。当署管内のような市街地が多い地域では、上向きライトだけでなく、こまめな切り替えが必要な交通状況であるため、あらゆる機会を通じ、「交通状況に応じてこまめにヘッドライトを切り替え、可能な限り上向きライトで事故防止を図ること」を広報啓発していく。
4 警察署協議会代表者会議出席結果報告(会長)
5 安全で安心な地域社会の実現に向けた交番・駐在所の活動説明
・ 地域警察の概要説明【地域課長】
・ 所管区情勢に応じた活動説明【四日市橋交番所長等】
6 主な協議
<委員>交番での夜間勤務はどのようになっているのか。できれば、夜間も交番には警察官がいてほしい。
【地域課長】基本的には、仮眠時間のほか、在所勤務や警戒警ら活動を行っている。夜間は、主に警戒活動や現場対応を行っている。
<委員>交番に相談したことは、四日市南署へは伝わるようになっているか。
【地域課長】 警察官が相談を受理した際は、書面に記録して報告することとなっているため、交番で受理した相談でも警察署として情報共有している。
【署長】夜間帯、全交番に警察官を配置することは難しく、配置している場合でも、警察官は基本的に2人一組で活動しているため、交番に待機員を残すことができない。さらに、市民からのSOSに答える現場活動を優先していることを理解願いたい。交番に警察官がいないときでも、交番にある本署への直通電話を活用してもれば、本署等の警察官が対応する。さらに、緊急の際は、いつでも110番通報してもらえば、最寄りのパトカーが駆けつける。   
<委員> 警察からの情報を得て、不審者情報が保護者等へ配信されているが、いつまでその不審者を警戒したらいいのかが分からない。解決した事件や不審者事案についても教えてほしい。解決に至っていない事件でも、捜査の進捗情報を流してもらえると、まだ警戒が必要か否かを判断することができる。
【生活安全課長】不審者情報は、四日市市教育委員会を通じて配信している。解決した事件や不審者事案は発信しているが、解決できていない事件等もあるため、警戒は引き続きお願いしたい。
【署長】不審者が他にも存在する可能性を拭いきれない状況で、解決等の情報を配信し、市民を不用意に安心させ、危険にさらすことはできないため確実な情報以外は提供できないことを理解願いたい。捜査の進捗状況については、個々のケースによると思われるので、考えて対応したい。
<委員> 交通死亡事故が発生した橋の形状がアーチ型になっていて、対向車線の状況が把握しにくく、注意して走行しないと危険な状態であるため、死亡事故の後も事故が多発していると聞いている。橋自体が危ない設計であると思われるが、事件捜査だけでなく、発生場所における再発防止対策を行っているのか教えてほしい。
【署長】橋の形状については、いわゆる「太鼓橋」のようになっているため、スピードを出して走行すると、前方が見えにくく危険な面もある。橋は河川管理者や道路管理者の所掌となり、多額の予算が必要と思われる形状の改良は難しい問題であると思われるが、意見は道路管理者等へ伝え、道路の安全対策としてできることがあるか否かを検討したい。
<委員>迷い老人を発見した際、諏訪交番へ通報したら、すぐに警察官が来てくれた。市民にとって交番は頼りになる存在である。青色パトロール等を行う自主防犯団体を養成してもらうと、日本の治安は更によくなるのではないかと思う。現在の暴力団情勢について教えてほしい。また、来年伊勢志摩サミットが開催されるが、国際テロに対してどのような対策をしているかを教えてほしい。
【刑事第二課長】当署管内で、先月、暴力団組織の会長が殺害される事件があったが、現在、県内で勢力争いとしてテレビで報道されているような顕著なものはないが、引き続き警戒を強めている。
【警備課長】国際テロは遠い存在ではなく、身近な場所でも起こり得るという認識を警察は持っている。10月28日には、県警本部においてライフライン41機関とパートナーシップ組織を設立した。当署においても、来年1月18日にパートナーシップ組織を結成、設立する。今後、長期的な活動を行い、「テロを許さない社会、テロを未然に防ぐテロに強い街」を目指して、気運を盛り上げながらテロ防止を図っていく。
<委員>前回の協議会でアピタ周辺道路の交通規制について質問したところ、早速、現状に即した規制へと改善していくことの報告を聞くと、警察署協議会という一市民の意見を採り上げてもらえる機会があったことは、とてもいいことであると感じた。協議会前のアンケートで、荷下ろし等作業車による駐車問題の意見を出したところ、1か月も経たないうちに改善されていた。市民の意見に対して成果が出る活動をしてもらうと、市民は交番をより身近に感じることができる。市民には、普段感じている様々な意見等があっても、発言する機会がなく、どこへ言っていいか分からない。交番は、市民にとって一番近い存在である。自治会等地元住民と密接な関係やパトロール活動を通じ、市民の意見を吸い上げてほしい。警察は、市民から意見を吸収し、細かい点から改善してもらいたい。
<委員>ブラジル人の友人が、四日市南警察署で運転免許の更新手続きをした際に受けたテストが、日本語だったので意味が分からなかったと言っていた。ポルトガル語で翻訳したテストをしてもらえないか。
【交通第一課長】免許更新時に窓口で行う「質問票」のことと思われる。
【署長】「質問票」は、病気の症状等を質問する重要なもの。更新者が確実に理解できる言語の「質問票」を手渡すよう徹底する。
<委員>日本語が理解できない外国人の更新者と、外国語が理解できない窓口事務担当者とでは相互に意思の疎通を図ることが困難であるため、あらかじめ用意された各国の通訳文を免許窓口に設置しておき、更新者自身が理解できる言語のものを選べるようにしてはどうか。
【署長】検討したい。
<委員> 国道23号松泉町交差点の東西の信号には、「右折矢印」がない。交通量が多い道路であるため、右折しようとする車両が右折できず、後続車が停滞している。「右折矢印」がない理由を教えてほしい。
【交通第一課長】国道23号松泉町交差点で、国道と交差して東西に走る道路については、現状では「右折レーン」がないため、「右折矢印」を設置することが困難である。「右折レーン」の設置に必要な幅員があるか等について、現場の道路状況を確認した上、道路管理者と調整する。  
<委員> 最近の車上ねらい被害の傾向を教えてほしい。三交代勤務の社員たちに車上ねらい被害防止の自主対策を周知したい。
【事件指導官】車上ねらいの発生は、昨年の同時期と比較すると約50件減少している。警察では、警戒活動を行ったり、被害が発生したときは、指紋採取等の鑑識活動を実施して、犯人検挙に結びつけている。市民の方には、車内に現金等物を置かないように注意してほしい。
<委員>引き続き、交番では地域との交わりを深め、地域の意見を吸い上げてもらう活動を行ってもらい、各委員は地域の情報を集約し、この協議会で発言してもらことで、問題を取り上げ、警察が取り組んでもらえば、四日市がより安全、安心な街になっていくものと考える。
7 署長挨拶
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