三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

四日市南警察署  第1回

1 日時
平成28年7月6日(水)午前10時~午後0時
場所
四日市南警察署5階多目的ホール
2 出席者
1 警察署協議会(11名)
  伊藤愛子員、岡本仁志委員、小川喜美子委員、加藤泰委員、田中公美佳委員、
  玉垣茉織委員、中谷節子委員、西村康浩委員、服部早慧子委員、水野孝美委員、
  矢野正剛委員
2 三重県公安委員会
  田中 彩子委員長
3 警察署(17名)
  署長、副署長、事件指導官、副参事(会計課長)、副参事(少年)、警務官、
  留置管理課長、調査官(生活安全課長)、地域課長、調査官(刑事第一課長)、
  刑事第二課長、交通第一課長、交通第二課長、調査官(警備課長)、会計課主幹、
  事務局2名
3 傍聴者
0名
4 公開・非公開の別
公開
5 1 委嘱状交付
2 公安委員会委員長挨拶
3 役員の選出
会長 矢野正剛委員、副会長 中谷節子委員、西村康浩委員
4 管内治安概況と取組重点の説明(署長)
5 主な協議
<委員>犯罪件数が減少しているのに、「体感治安に不安を感じる。」と地域住民から評価されずにいることは、警察官の活躍や尽力に対し、住民として申し訳なく思う。協議会委員となって、今までとは違う目線で警察の仕事を見せてもらい、住民のために頑張ってもらっていると、よく分かった。交通事故では自転車の事故が増えているとのことであるが、自転車の利用者が増える分、マナーを守っていない利用者も増えており、危険は増している。
<委員>自分の身近に犯罪が起こっていないため、安全に暮らせていると感じている。最寄りの西伊倉バス停付近では、交通事故が多く発生しており、事故車両がよく止まっているのを見掛ける。交通事故が多発する場所には、何らかの対策や事故が起こらないようにするための防止策を講じているのか教えてほしい。
【署長】交通事故多発箇所における分析を行い、道路管理者等と協議して規制や取締りを実施する等の対策を講じている。
【交通第一課長】交通事故が多発する箇所には、道路管理者や関係機関と連携し、安全で快適な交通環境の整備・交通安全教育の実施・交通指導取締りの三本柱で、交通事故防止対策を推進している。 
<委員>具体的に発生の多い犯罪は何か。車上ねらいは増加傾向にあるか。
【署長】管内では、車上ねらいは減少しているが、空き巣が増加している。検挙に向け鋭意捜査中である。
【生活安全課長】管内では、自転車盗が圧倒的に多く発生している。自転車盗を当署の重点対象犯罪として、減少させるための対策を推進している。
<委員>地域でパトカーを見掛けると、以前は、「何か事件が起きたのではないか。」と心配したが、最近はパトカーを見ると安心する。そういう世の中になったことが非常に残念であるが、今後の警察の活躍を期待するとともに、官民一体となって高齢者を守っていきたい。協議会で聞かせてもらったことを、職場に持ち帰り、周囲に伝えることが自分の役割であると思っている。
<委員>数年前に河原田町には駐在所があった。最近、近くに新しい団地ができて住民が増えているが、何か発生したときは、内部交番まで行かなくてはいけなくなってしまった。最寄りの河原田小学校では不審者情報も多々あり、現在、近くに駐在所がなくなったことに、不安を感じている。警察では現状を把握しているか。
【署長】犯罪の発生状況等を勘案しながら、適宜必要性を検討し、交番や駐在所の統廃合を行っている。限られた数の警察官を効率的に配置することによって、最大公約数の警察官が治安を守っていくことに理解願いたい。
【地域課長】内部交番では、楠交番と合同で夜間警らを実施し、昼間も相互に連携して機動性のある住民の期待に沿える活動を行っている。また、内部交番の管轄である森カ山地内には、現在、団地が建設されており、500~600戸の世帯数になる見込みとのことなので、今後、それを見据えた警察官の配置を考えていく。 
<委員>警察官は限られた人数であるが、最近では通信網も発達しており、速やかに警察官を配備してもらえる110番通報を適宜利用してもらうこともいいと思う。
<委員>先日、近所に毎日のように違法駐車をしている車があり、警察に通報したところ、警察官に対応してもらったことがあった。最近も相変わらずその車が止まっているので、再度確認してほしい。
【署長】場所については、後ほど教えてほしい。 
<委員>自分の月極駐車場で契約者の車が、あて逃げされたことがあり、警察の捜査に協力した。その後の捜査状況については、当事者本人には回答してもらっているか。
【交通第二課長】事故の当事者には、捜査の結果や進捗状況は個別に回答している。
<委員>警察に寄せられる多数の相談に1件1件対応されていると聞き、対応する職員の人数、バランス、体制を考えると、かなりの労力であることが分かった。今年3月に従業員が交通事故に遭い、相手は飲酒運転であった。いまだ飲酒運転をしている者がいるということを知って驚いたが、飲酒検問や飲酒取締りの実施状況について教えてほしい。
【署長】今年は飲酒検問、取締りの回数を増やしており、これによって、飲酒運転の検挙数は増加している。諏訪地区を中心に取締りを行っているが、飲酒運転の根絶を目指して引き続き実施する。また、店側にも、運転手に酒を提供しないようお願いしている。
【交通第二課長】飲酒取締りは重点的に行っているが、警察安全相談で「隣の人が常習的に飲酒運転をしている。」「あの飲み屋は、1人で車で来ていると分かっている客に酒を提供している。」等の警察に寄せられる情報によっても検挙につなげている。
<委員>サミット警備が何事もなく無事に終わり、我々の安全を守ってもらったのは、本当に警察のおかげである。四日市市客引き行為等の防止に関する条例が施行された翌日の7月2日に、東京から帰省した高校時代の友人と話をしたところ、「近鉄四日市駅周辺の客引きの多さに驚き、ショックだった。」と語っていた。四日市の住民だけでなく、四日市を故郷としている人も、四日市の街がよくなることを望んでいる。改めて、客引き行為の防止をよろしくお願いしたい。
【署長】サミット警備が無事に終わったことは、何よりも県民の皆さんに協力していただいた結果である。テロ対策パートナーシップを設立し、各企業にも協力していただいた。客引き行為については、四日市市と連携して市条例に基づき、近鉄四日市駅周辺の浄化に努めていきたい。
<委員>暴力団山口組の分裂に関し、四日市南警察署管内でも影響があるのか教えてほしい。
【事件指導官】暴対法の規定に基づいて、山口組から分裂した新しい組織「神戸山口組」は、既に指定団体に認定されている。他署管内では、暴力団分裂抗争から一部派生した事件もあるが、警察が検挙している。当署管内では、具体的な事件は発生していない。今後、対立抗争が活発化するのではないかと一部報じられており、他県では殺人事件も発生しているため、当署だけでなく全国警察において、引き続き暴力団取締りに意識を集中して行っていく。 
<委員>民間人に被害が及ぶことのないように御活躍いただきたい。
【交通事故防止に資する速度取締り指針について交通第二課長が説明】
<委員>速度超過の車が事故を起こす可能性が高いことは理解できるが、人身事故の62%が追突事故であるとのことであれば、速度取締りだけでなく、車間距離をとることを啓発してもらえば、事故が減り、事故による負傷者も減るのではないか。日本ではあまり、車間距離をとることが周知されていないように感じる。四日市南警察署発で、速度取締りと併せて車間距離をとることの啓発を行ってほしい。重点路線の国道477号は、湯ノ山街道か尾平町地内の道路かを教えてほしい。
【交通第二課長】分析をしている国道477号は「湯ノ山街道」である。重点場所の三路線のみで取締りを行うというものではなく、尾平町地内の路線も道路整備が進み、車両交通量が増えてきているため、重点三路線と並行して取締りを実施している。
<委員>尾平町の路線は速度超過が多い。自分は意識して安全走行に努めているが、追い越していく車が多い。指定速度が定められている路線は、その速度で走る理由がある。守らない車を厳しく取り締まってほしい。
<委員>国道23号の下りを走っていたところ、前方を走っていた軽四車両が蛇行しながら走っていた。シンナーや危険ドラッグ等の薬物をしながら運転しているのではないかと不安であった。報道では、普通の高校生が薬物をしていると報じられているが、危険ドラッグ等に関する情勢を教えてほしい。
【署長】管内では、以前車両による移動販売型の危険ドラッグ店舗を把握していたが、関係機関と連携した立入調査等を徹底して行ったことにより壊滅しており、現在、管内の販売店は把握していない。
<委員>危険運転の車両を目撃した場合は、通報した方がいいのか。
【署長】通報してもらえば、その場で取締まることが困難な場合も事後捜査で対応できる場合がある。
<委員>最近は、普通に携帯電話を操作しながらの運転が目立っている。非常に危険なので、事故につながらないように取締りをしてほしい。事故発生件数について国道23号よりもその他の路線の件数が多いが、これは幹線道路よりも細い道路の方が事故が多いということか。
【交通第二課長】その他の路線とは、国道1号、23号、477号の三路線以外の道路(国道、県道、市道等)を全て集約し計上している。路線別で事故の発生件数を分析すると、重点路線として示した三路線が圧倒的に多く発生している。
<委員>幹線道路では車対車の事故が、住宅街の細い道路では車対人や自転車の事故が多いと思われる。それぞれの場所に応じた円滑な交通の流れと安全な制限速度の規制があると思う。国道23号の制限速度を上げることは可能か。
【交通第一課長】規制速度の見直しについては、市街地・非市街地等の交通環境要因や車線数・中央分離帯の有無等の道路環境要因を基準に、交通事故発生状況や交通量等を加味し、道路管理者、地元住民との協議・調整を行った上実施しており、警察のみの意見で規制速度を決めることはできない。
6 次回開催
  次回開催は9月下旬頃とする。
7 署長挨拶
8 公安委員会委員長講評
TOPへ戻る