三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

四日市西警察署  第1回

1 日時
平成29年6月29日(木)午後2時45分~午後4時35分
開催場所
四日市西警察署3階大会議室
2 出席者
1 警察署協議会(6名)
  小西功委員、戸屋いずみ委員、中川義文委員、服部通子委員、
  松尾満正委員、山川しより委員
2 警察署(8名)
  署長、副署長、会計課長、生活安全課長、地域課長、刑事課長、交通課長、
  事務局1名
3 傍聴者
3名
4 公開・非公開の別
公開
5 1 委嘱状交付
2 警察署長挨拶
3 警察署幹部及び協議会委員紹介
4 協議会会長、副会長選出
  会長 松尾委員
  副会長 中川委員
5 協議会会長、副会長挨拶等
6 管内の治安情勢等説明
  四日市西警察署管内の治安情勢と主な対策について
7 高齢者の交通事故に対する抑止対策の説明
(1)高齢者安全運転競技会の開催
(2)健康福祉センター(足湯)における広報啓発活動
(3)PPCPネットワークの構築
(4)シルバーエイジ交通安全塾
(5)重点時間帯における街頭活動の推進
(6)効果的な交通指導取り締まりの実施
8 安全・安心フェスタ~2017夏の陣についての説明
9 協議
<委員>私が住んでいる地域において裏口の無施錠が原因で、侵入被害が発生した。私も鍵を掛けずに外出する時もあり、回覧板等で「空き巣事件発生。注意して下さい。」と注意喚起をしているが、2,3年経つと忘れがちになってしまう。
【生活安全課長】空き巣の発生は、5月のゴールデンウイーク中の留守宅を狙って犯行が行われた。当署管内の特徴として比較的に大きな一軒家が被害に遭っている。犯人もアパートを得意とする者、一軒家を得意とする者がいる。
菰野町と言えば田舎であり、山手の方の大きな家の方は、鍵をかけずに出掛ける方が多い。外出時に自宅に施錠する習慣が定着すれば、被害に遭う確率も低くなる。住民の防犯意識を高めていきたい。
<委員>高齢者の交通事故防止対策だが、私も来年の免許更新時には、後期高齢者となり、更新時には厳しい審査がある。高齢者が多くなれば事故を起こす確率も高くなるが、免許の返納を行えば事故は減る。しかし、高齢者の方が運転免許証を返納すると自分たちの足がなくなり、移動をどこかの機関に頼らなければならないことになる。
四日市西署管内だと近鉄湯の山線があり、四日市までなら対応できるが、町内のバスは、運行本数が減ってきている状況である。家庭も核家族化が進み、子供と一緒に暮らしていないため、頼ることもできない。
高齢者の方が運転免許証を自主返納した場合、公共機関として利用できるのは菰野町であればコミニュティバスで、運行は朝晩のみとなっているが、四日市西署と行政との連携はどのようになっているのか。
【交通課長】運転免許証の自主返納についての課題は2点、「身分証が無くなる。」、「交通手段が無くなる。」ということで、法改正もあり、身分証明書については、「運転経歴証明書を発行する。」こととなった。
今一番の問題として取り上げられていることは、「移動手段」である。四日市西警察では、平成28年年末の交通安全県民運動出発式において、運転免許証の自主返納制度を広報した。さらに高齢者の移動手段の確保の取組として、署長から町長に対し、高齢者の移動手段確保に向けた環境整備にかかる取組の推進について要望書を手渡ししている状況である。
町長も快諾し受理していただき、町の方も地域公共交通会議を定期的に開催しており、移動手段確保に向けた議論がなされている状況である。この会議には、菰野町長から委嘱を受けて交通課長も委員になっており、先日この会議が行われた。
会議では、「コミニュティバスが走っているが本数が少ない。」、「タクシーで充実した補助を受けられないか。」、「乗合いの交通手段を考えてほしい。」等多数の意見を出していただき、これらを取り入れて新たに交通網を整備することが課題で、「早期実現」をスローガンとして動いているところである。警察としても、町と一体となって、交通手段の確保に向けた取組を推進していきたいと考えている。
<委員>運転免許証を返納すれば高齢者は足がなくなり、ボランティアの方に乗せていただくことになるが、今後ボランティアの方だけでなく、市、町が運行するバス等がイオンタウン等に乗り入れることはできないのか。
<委員>役所に対して、「あれして、こうして」などと言うばかりではなく、地域住民の助け合いの中で、イオンタウンに買い物に連れて行ってもらうことが広がってくれば、高齢者の方の足が確保され、運転免許証の自主返納につながってくるという気がする。
法律の規制があって、有料で人を乗せた場合、国土交通省、陸運事務所等の緑ナンバー規制がかかってくる。もう少し規制の緩和が必要だと思う。規制緩和で、少しでも前に進んでいける方策が出てくると、住民の皆さんが地域の中で安心して暮らしていける。一度には無理かもしれないが、買い物、病院に行く足が確保ができるように少しでも進めていただければ、運転免許証の自主返納も増え、高齢者の交通事故が減少すると思う。即効性のある施策をお願いしたい。
【署長】切実な問題である。警察として一番気を遣っていることは、「警察に運転免許を取られた。」といった誤解を招かないことである。家族が何度説得しても言う事を聞かないため、警察官が病院まで出向き、本人に説明を行い、納得していただいた上で運転免許証の自主返納を受けたことがあり、家族から感謝された。
<委員>反射材の効果を温泉施設に来られた高齢者に体験してもらい、反射材の配布をしたというのは、すばらしい発想であり、効果的に対応していると感じた。
行方不明者の早期発見を目的とした「PCPPネットワーク事業」に72事業所が協力していただいているということであるが、どのような事業所なのか。その中には、小学校、幼稚園等が含まれているのか。
【生活安全課長】事業所としては、高齢者の見守りということで、発見活動を主たる目的として行っている。高齢者がよく利用するJA、郵便局、銀行、コンビニ、幹線道路沿いにあるガソリンスタンド等を中心に呼びかけ、またタクシー業者、新聞配達等にも協力していただいている状況である。
【署長】署員72名の目だけでなく、もっと目を増やしたいということで実施している。
<委員>お年寄りの方は、小さい子に目がいったり、子供が集まっているところに興味を示したり、自分の孫を思い浮かべたりする。認知症で分からない中にも、子供が集まっている場所を眺めに行くことも考えられるので、協力していただいている事業所の中に教育機関があってもいいのかと思う。
<委員>交通事故が多いということであるが、交差点での事故が多いのか。
【交通課長】管内で多い事故形態は、交差点での出会頭事故や幹線道路での追突事故である。幹線道路は渋滞するため、抜け道として細い道に入り、交差点内で事故を起こしてしまう。
<委員>交差点での信号機の設置基準はあるのか。
【交通課長】設置基準で一番重要なのは、交通量である。ある程度の時間帯にある程度の交通量があるかどうかというところで判断している。
例えば、歩行者の関係であると、通学路を優先して設置するという判断基準となっている。また、除外規定として、150メートル以内に信号機が設置されていると、どちらの信号に従えばいいのか迷うことがあり、このような場所には設置しにくくなる。一つ一つ判断の基準に基づいて設置している。
<委員>事故が多いことは、設置基準にはならないのか。
【交通課長】事故が多発するということも一つの基準とはなる。管内に信号機の設置要望は多くあるが、優先順位がある。交通量も判断に加わる上、予算の関係もある。
<委員>イベント等で活躍する犬は、警察官が連れてくるのか。
【生活安全課長】三重県警察では警察犬を保有しておらず、民間の訓練をしている方に警察犬として嘱託している。イベントには、広告犬として訓練員の方とともに来ていただいている。
<委員>児童虐待の説明があったが、具体的にどのような事案か。
【生活安全課長】当署で認知している児童虐待は、身体的虐待である。しつけと称して殴ってしまったなどの理由が大半を占めている。本年は、性的虐待も認知しており、児童相談所と連携して共同聴取という形で対応している。今のところ重篤という結果となる事案は認知していない。
<委員>小学校、保育園には、読み聞かせのボランティアの方がいたり、地域のボランティアの方が通学路に立っている。今の世の中、子どもに声を掛けることで不審者扱いされる場合もあるが、子供の命は、大人が守る、地域で守ることが大切であると思う。
<委員>運転免許証の返納については、返納後も安心安全な暮らしが送れるよう福祉施設の連携があればいいのではないかと思う。
子どもの関係で、津市のある中・高一貫の学校では、先生と高校生が要所要所の交差点で旗を持って立っているとのことで、とてもすばらしいと思った。
菰野高校の生徒にもボランティア活動の一環として、小学校の先生、中学校の先生、高校の先生と一緒に交差点で旗を持って立っていただけるのであれば幸いだと思う。
少子高齢化が進む中、一人でも多くの方が、こうした形で出ていただけるのであれば、交通事故も減り、子供も守れると思う。
10 署長謝意
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