三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

鈴鹿警察署  第1回

1 日時
平成29年7月10日(月)午後3時00分~午後4時30分
開催場所
鈴鹿警察署1階多目的ホール等
2 出席者
1 警察署協議会(12名)
  植草一郎委員、内海伴教委員、奥野三基委員、桂みこ委員、佐野仁美委員、
  清水雅恵副会長、鈴江数正委員、鈴木秀紀委員、田畑博美委員、
  兵連恒夫委員、毛知鉄夫委員、山本浩会長
2 警察署(15名)
  署長、副署長、事件指導官、交通官、会計課長、警務官、留置管理課長、
  生活安全課長、地域課長、刑事第一課長、刑事第二課長、交通第二課長、
  警備課長、事務局2名 
3 傍聴者
なし
4 公開・非公開の別
公開
5 1 委嘱状交付
2 署長挨拶
3 役員選出
  会長 山本浩委員
  副会長 清水雅恵委員
4 管内治安情勢の説明(事件指導官、交通官)
5 協議
<委員>先日、短期間の間に鈴鹿市内の公民館の多くが空き巣被害に遭ったと新聞に載っていた。これは手口的に同一犯によるものなのか。
【事件指導官】犯罪にはいろいろな手口があるが、犯行の対象が公民館ということと、ガラス割りの手口が同一であるため、おそらく同一犯の犯行ではないかと考える。一晩で連続して5件、公民館が被害に遭っているため、そのように判断している。また旭が丘交番、白子交番管内でも別の日に公民館を対象とした空き巣被害が発生しているが、これも同一犯であるとはっきり断定できないものの、おそらく初めの5件の犯人と同一犯と思われる。
<委員>公民館は市役所の管轄する建物であるため、少し説明させていただく。鈴鹿市の公民館は種類が2つあり、市民センターと併設しているものとしていないものがある。市内の31の公民館のうち、市民センターと併設している公民館は20軒である。
今回被害にあった公民館は、市民センターと併設していないものばかりで、二週連続、空き巣被害に遭ったので、各公民館の館長を集めて緊急集会を開き、今回の事案について説明し、防犯の認識が甘かったことを反省し、今後それぞれの公民館で取り組むべきことを話し合った。
また、今回公民館内の現金を狙われたため、この土日に各館長にそれぞれの公民館を見に行っていただいたが特に被害はなかった。市役所では、職員に対して、今後も、夜間は公共施設にお金を置かないようにするなどといったことを指導、教育する。
<委員>特殊詐欺について、高齢者は詐欺に遭う可能性が高いので呼び掛けを行っているが、どういう人達が狙われているのか知りたい。狙われやすい年齢層や地域はあるのか。また詐欺の傾向、対策はあるのか。
<署長>どういう人が狙われやすいかというと、例えば、過去に詐欺被害に遭った人の名簿や家族構成等の個人情報や、アンケート等から仕入れた個人情報が売買されており、そういった人が狙われることがある。詐欺被害に遭うのは、何百件のうち1件であるが、詐欺グループは仕入れた個人情報をもとにランダムに電話を架ける。
警察では、検挙した詐欺グループが所持していた名簿に記載されていた人、1人1人に直接面接し、詐欺に遭う可能性があることを注意喚起している。電話が架かってきても、知らない電話番号なら出ない、また取り次がない設定にするなど防犯に努めることが大事である。また自動音声で「この会話は録音しています。」といったメッセージを電話の相手に流し、詐欺グループを撃退するといった取組みを、県で予算化し取り組んでいる。
<委員>それは県レベルで取り組んでいることか。
【署長】県レベルで取り組んでいる。三重県内だけでなく、他県からも詐欺の電話は架かってくるため、全国的に実施している。
<委員>以前、市役所の地域課にいる時に、交通安全と防犯の担当をしていた。その当時、鈴鹿警察署の警察官の指導の下で温泉に赴き、入浴客等に声掛けをして、防犯指導をしてきた。詐欺の電話等あれば、「知りません。」などと電話を切った方が良いのか、それとも騙された振りをして電話対応した方がいいのか教えていただきたい。
【署長】警察としては、捜査に協力していただきたいので、「だまされたふり作戦」をしていただきたい。「だまされたふり作戦」というのは、初めの電話ではひとまず騙された振りをし、後で詐欺グループ等から電話が架かってくる前に警察に相談し、警察官が現場臨場して検挙するというものである。なかなか難しいが、最近では詐欺の手口も巧妙になってきており、間違っていてもいいので、不審な電話があれば警察に連絡していただきたい。
<委員>防犯カメラはあった方がいいのか。また防犯のために、何をどのように活用したらいいのか、いい方法があれば教えていただきたい。
【署長】交通、刑事、防犯の観点から考えても、犯罪抑止や犯人検挙に結びつくため、防犯カメラは1台でも多くあった方がいい。また、交通事故に関しては、反射材を充分活用していただきたい。
<委員>私方でもデイサービスの送迎等、車を運転する機会が多いため、車にも反射材を付けるよう考えてみる。
<委員>防犯カメラはどの程度まで設置してもいいのか。例えば、360度撮影できるものもあるが、プライバシー保護の観点から、映されては困るというような人がいるかもしれない。身の安全を考えると防犯カメラは必要だが、法律的にはどうなのか。付けたい人が自由に付けても良いということでいいのか。
【署長】県当局では、「三重県防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン」を策定している。それには、犯罪の抑止や事件・事故の解決など、防犯カメラの設置・運用の効果が示されているが、その反面、個人のプライバシーに言及しているところがあり、カメラの稼働範囲を制限するなど、必要なところ以外を映さないような事前の措置が必要としている。映像の保存期間や管理をどうしていくかなど、まだまだ課題がある。
<委員>私の家にも防犯カメラがあるため、設置しようと考えている。住宅地等に防犯カメラを設置する場合、お隣り同士で事前の打ち合わせをし、近隣トラブルに発展しないように理解を求めることが大事である。
【署長】防犯カメラには、遠隔操作ができるものや360度映るものもあるが、それらは高額であるため、今あるものでいいので設置していただきたい。
<委員>私の住む団地内に「ゾーン30」があるが、それでも速度を出して走る車両がいる。「ゾーン30」でも、警らや交通取締りをしていただきたい。
【交通官】危険な運転をしている車両があるなら通報していただきたい。警察としては、警戒警らや交通取締りを行っていく。  
6 視察
平成29年度「夏の交通安全県民運動」出発式
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