三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

松阪警察署  第1回

1 日時
平成29年6月30日(水)午後3時00分~午後5時15分
開催場所
松阪警察署4階訓授室等
2 出席者
1 警察署協議会(13名)
  青木道夫委員、乾由美子委員、浦田美三委員、太田廣美委員、
  小山利郎委員、瀬古久美子委員、髙山貢委員、谷口まゆみ委員、
  玉置久雄委員、床呂さや子委員、松永達也委員、水谷勝美委員、
  藪谷一雄委員
2 警察署(16名)
  署長、副署長、事件指導官、交通官、会計課長、警務官、留置管理課長、
  生活安全課長、地域課長、刑事第一課長、刑事第二課長、交通第二課長、
  警備課長、事務局3名
3 傍聴者
なし
4 公開・非公開の別
公開
5 1 フリートーキング
2 退任委員への感謝状贈呈式
3 委嘱状交付式
4 署長挨拶
5 協議会委員及び警察署幹部自己紹介
6 役員選出
  会長 床呂さや子委員 
  副会長 瀬古久美子
7 会長、副会長挨拶
8 管内概況説明(署長)
9 主な協議
<委員>飯高町で、5月に騙された振り作戦が成功したことが地元で話題となった。実際に私が住んでいる飯高町で発生したと聞き驚いている。特殊詐欺の実行犯人が、都会だけでなく飯高町などの田舎まで、実際にやって来ていると初めて知った。
【署長】今回の騙された振り作戦の成功は、官民一体となった見事な連携による結果である。一連の逮捕劇はフジテレビの取材班が取材しており、いずれ放送されるものと思われる。
<委員>飯高町のような田舎でも発生するのか。
【署長】振り込め詐欺グループは、都会のウイークリーマンション等に犯行拠点を置き、約10人程度の者が全国に向けて詐欺行為を行い、相手が騙されて、金が取れるとなれば全国どこでも足を運ぶ形となっている。
<委員>振り込め詐欺は根絶できないのか。
【署長】現在は濡れ手に粟状態で、何百万円という年収程のお金がすぐに手に入る状況にあり、犯罪に手を染める者が多い実態にある。
<委員>妻が定期を解約しようとしたところ、銀行員から「大金だが大丈夫か。」と何度も尋ねられたと聞いたので、金融機関による声掛といった取組みは浸透していると感じる。
【署長】金融機関が大金の場合は、出金目的を根掘り葉掘り確認するため、最近は小口の被害が増加している。
<委員>警察署協議会委員による選挙運動は、その地位を利用した運動を行わない限り、制限がないと説明を受けたが、近く松阪市議会議員選挙が始まるところであり、公職選挙法に抵触する行為には、どのような形態があるのか。
【事件指導官】選挙違反には、実質犯と形式犯がある。実質犯は、現金・物品・供応買収などであり、形式犯は、ポスターの掲示や文書の配布等に関する違反である。
<委員>息子から借金を電話で申し込まれ振り込んだが、額が多く、手続に半日かかった。息子に間違いないと思いつつも、徐々に大丈夫かという気持ちになり、息子からお礼の電話があるまで不安であった。
【署長】振り込め詐欺の被害者は、各々の置かれた立場によって犯人の欺罔に陥りやすいところがあり、知られたら叱られるからと夫に黙って振り込んだり、かわいい孫を助けたい一心で振り込んでしまうケースがある。
金融機関からの通報を受けて、警察が臨場し振込を中止するよう説得するが、犯人の言うことを信じ込み、逆に警察に対して強く反論する場合もある。今後は小口の振込についても注意喚起する必要がある。
<委員>業務の関係で返金する旨の通知文を送ったところ、逆に送付先から、「振り込んだらいいのか」と問い合わせを受けた。田舎住まいの善良な人は、何の疑いを持つこともなく、つい振り込んでしまうケースが考えられる。
<委員>裁判を提起する旨の手紙が届いたことから処分したが、その際、警察に相談した。最近、この手の詐欺はあるのか。
【署長】架空請求葉書は、相手にしないようにすべきである。この種の葉書に関する相談は依然としてあるが、被害はほとんどなくなっている。
<委員>インターネットなどで、融資業者からの勧誘がある。1千万円とかの高額の金を無利息、又は安い金利で貸すとの話があるが、そのようなことがあるのか。
【署長】現代社会において、委員が話されたような非常に有利な話が存在するはずはなく、インターネットを詐欺のツールとして勧誘が行われると、警察として取締りが難しくなると感じている。
社会からパソコン、インターネット、携帯電話がなくなったとしたら、犯罪被害はかなり軽減されると感じるが、社会インフラから外すことができない現状となっている。
10 警察署長謝辞
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