三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

四日市南警察署  第2回

1 日時
平成29年10月4日(水)午後2時00分~午後4時15分
開催場所
四日市南警察署5階多目的ホール
2 出席者
1 警察署協議会(12名)
  石川義典委員、伊藤靖則委員、坂嵜克彦委員、田中由紀子委員、
  豊田一男委員、中谷節子委員、西村康浩委員、服部早慧子委員、
  久本哲也委員、二井悠介委員、安井パウラ委員、山下淳委員   
2 警察署(16名)
  署長、副署長、事件指導官、交通官、会計課長、警務官、留置管理課長、
  生活安全課長、地域課長、刑事第一課長、刑事第二課長、交通第二課長、
  警備課長、主幹(北勢少年サポートセンター)、事務局2名
3 傍聴者
なし
4 公開・非公開の別
公開
5 1 開会
2 署長挨拶
3 議事
(1)「捜査密着DVD」の視聴
(2)犯罪手口・捜査の手法等を説明(事件指導官)
4 主な協議
<委員>実家の向かいの家で、DVD映像と同様の焼き破り未遂事件があった。犯人が捕まったことで、母や周辺住民が安心していた。
<委員>携帯電話も普及していなかった学生の時に、窃盗犯人を1人で取り押さえたことがあった。大声を出しても誰にも気付いてもらえず、犯人を逃がしてしまった。こういった周囲の協力が得られない状況では、どのように対応したら良いのか。
【事件指導官】そのときの対応に問題はないと思う。決して無理することなく、できるだけ大声で周囲に協力を求め、110番通報を依頼していただきたい。
【署長】犯人の特徴等を覚えておくことによって、事後捜査が可能なので、決して無理はしないでいただきたい。場合によっては、刃物を所持している犯人もおり、凶悪事件に発展するおそれも考えられる。周囲の協力が得られないときは、無理をしないことも大切である。
<委員>子供の頃、実家に空き巣に入られた経験がある。昼間留守にしている家や、空き家へ泥棒に入られないために、効果的な防犯対策があれば教えていただきたい。
【署長】侵入者を感知するセンサーライトを取り付けたり、庭に砂利を敷くなど、防犯について、気遣いをしているということを見せていくことが大切である。また、空き家であれば、家屋・植木等の手入れを十分に行い、定期的に人が訪れ、管理しているという印象を与えることも効果的である。
【副署長】センサーライトや砂利敷きは効果的で、犯人は光と音に非常に弱い。他に考えられる対策としては、家屋の周囲に犯人の足場となる物を置かないことである。家屋を背の高い生垣で囲まず、隙間の多いフェンスにするなどして、周囲からの視線を確保することが重要である。また、人の視線は一般的に上から下へ向けられることから、視線が乏しい高台の家は狙われやすい。これらのことを総合的に踏まえ、自らができる防犯対策を考えていただきたい。
<委員>捜査密着のDVD映像を見せてもらったが、どういう人間が窃盗犯人になっていくのか、傾向があれば教えていただきたい。
【事件指導官】傾向として多いのは、年少期の家庭環境により、生活基盤が乱れた結果、非行に走り、万引き、自転車盗、オートバイ盗、侵入窃盗犯というように、犯罪の段階を踏んでいくケースである。
<委員>再犯率は高いのか。
【署長】被疑者によっては、何度も刑務所に出入りし、窃盗が職業化している者もいる。刑務所を出てからも、仕事にありつけなかったり、解雇されたりして再び犯罪を犯してしまう。
<委員>我が家も、10年ほど前に窃盗未遂の被害に遭ったことがある。その時は、窓のペアガラスの外側が割られただけで済んだが、近所では、実際に盗難被害があったようで、大変怖い思いをした。その後は、就寝時にシャッターを閉めたり、錠付近に防犯フィルムを貼るなどの自主防衛に努めている。今日は、忘れかけていた防犯について、改めて考えさせられた。
【副署長】防犯フィルムを貼ったり、補助錠を設置したりすることは、犯人が犯行に時間を要することから、それらのリスクを冒してまで決行しようと思わず、未遂に終わる傾向がある。ホームセンターなどで低価で販売している物もあるので、第2第3の錠として活用していただきたい。
<委員>警察の方が、私達の生活を守ってくれていることを頭では分かっているつもりであったが、実際に、私達が住んでいる四日市市で活躍していただいているところを映像で目の当たりにし、改めて、感謝とお礼を言いたい。加えて、高齢者福祉に携わる者として、今後もご協力をお願いいたしたい。
<委員>捜査密着のDVD映像を見せていただき、検挙に至るまでの証拠固めが大変だと分かった。その苦労があってこそ、安心安全な街が築けていると思うし、四日市市に住む者として、四日市南署が大々的に紹介されたことを誇りに思う。カメラが入る密着取材は、個人情報や機密情報の観点から困難であると思われるが、それを受け入れた四日市南署は「開かれた警察署」という印象を持った。  
 話は変わるが、先日、他県の高校で、授業中に生徒が先生を蹴っている動画が、インターネット上で拡散され、警察が逮捕する事案があったが、インターネット関連の相談も四日市南署へ相談してもよいのか。
【署長】警察へ相談していただいたら対応する。その中で事件化を検討していく。最
近、ネットでの誹謗中傷や、わいせつ画像の投稿が多いので、何かあったら相談していただきたい。
<委員>実は、私も20年ほど前に泥棒に入られた経験があり、窓に格子や防犯錠を取り付けたりした。本日参加の委員12名中4名が、空き巣などの被害に遭っていることを知って驚いたが、私達住民も、自らができる防犯に心掛け、地域ぐるみで犯罪のない安全な街づくりを実現していきたい。
5 署長謝辞 
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