三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

四日市西警察署  第2回

1 日時
平成29年9月20日(水)午後2時50分~午後5時00分
開催場所
四日市西警察署3階大会議室等
2 出席者
1 警察署協議会(7名)
  小西功委員、空谷拓也委員、戸屋いずみ委員、中川義文委員、
  服部通子委員、松尾満正委員、山川しより委員
2 三重県公安委員会
  山本 進 委員
3 警察署(8名)
  署長、副署長、会計課長、地域課長、刑事課長、交通課長、生活安全係長、
  事務局1名
3 傍聴者
なし
4 公開・非公開の別
公開
5 1 公安委員会委員挨拶
2 署長挨拶
3 管内の治安情勢等の説明(交通課長)
4 若手警察官の早期戦力化に関する説明(副署長)
(1)実戦的総合訓練の計画・実施
(2)警察署内留学制度
(3)リカバリー教養
(4)意見交換日記制度の実施
(5)警察署実戦塾の開催
5 実戦的総合訓練の視察
6 主な協議
<委員>先日コンビニで、アマゾンギフトカードを購入している若い人が、店員から「振り込み詐欺ではありませんか。」と記載のカードを提示されているところを見かけた。コンビニには、警察が指導していると思うが、警察署での詐欺への対応は、どのようにしているのか。
【生活安全係長】コンビニで販売されている電子マネーを利用した架空請求詐欺が、非常に多く発生しており、喫緊の課題となっている。詐欺被害の発生があれば、その都度、各コンビニに行き、再発防止のためチラシ配布、警戒等の広報を実施し、水際対策を行っている。
<委員>詐欺の要求金額は下がっているのか。
【生活安全係長】最初から高額な金額を要求することは、ほとんどない。手口としては、ちょっと頑張れば払える金額から始まり、一度支払うと、「もう少し払ってもらわないと裁判になる。」などと要求され、徐々に金額が積み重なり、もう払えないという段階になって、初めて詐欺被害に気付き警察へ相談に来る。
 だまされない人は、初めから詐欺と決めつけているので相手にしないが、だまされる人は、「支払えば、何も言われない。」と、不安を解消したいためにだまされてしまう。
<委員>実戦的総合訓練を視察したが、実施者も真剣に取り組み、迫力があった。訓練後のアドバイスは、訓練を受ける者にとって、今後の勤務に役立つと思う。
 実際の現場は千差万別で、若い警察官は大変だと思うが、毎月訓練を行えば、若手警察官も相当レベルが上がると思う。指導に当たる方は、真剣に若手の育成に取り組んでおり、引き続き、きめ細かい指導で、立派な警察官を育てていただきたい。
<委員>実戦的総合訓練を拝見したが、逮捕の手順についてのマニュアルがあるのか。それとも、先輩が経験したことを後輩へ引き継いでいるのか。
【署長】法律の違反は、刑法や特別法で規定されており、また、逮捕や証拠品の押収手続等は、刑事訴訟法に規定されているので各自で勉強をしている。
 現場は千差万別であり、起こりうるであろう事態を各課長以上が考え、想定を作成している。訓練は、想定を予め伝えないブラインド方式というやり方で行うので、ある程度の訓練用のマニュアルはある。マニュアルの内容が分かっていれば、すべてができるということではなく、体で覚えるという部分が大切だと考えている。
<委員>訓練後の上司からのアドバイスで、「褒めて育てる」というところも押さえられていると感じた。指示を待つのではなく、自分たちで考えて行動するという主体的な部分を育成するよう実施されている。
 相手にもよるが、手に負えない相手なら、すぐに応援を呼び、多数の警察官で対応することは大事だと思う。相手が拳銃を持っていて、警察官が呼び止めた瞬間に発砲されるということも考えられる。現場での瞬間の判断は、若手警察官にとっても大事なことで、その点を指導する上司の方は、部下の命を守る責任もあり、すごく大変だろうと感じた。
 この菰野町でも、拳銃ははびこっているのか。
【刑事課長】潜在的なものなど、警察で把握していないところもあるが、平成28年から本日まで、当署管内における拳銃の押収はない。しかしながら、当署管内で押収する可能性も当然考えながら情報収集を行っている。
<委員>保護件数が増えているとのことであるが、その件数の中には、認知症の高齢者、虐待を受けている子供も含まれているのか。
【生活安全係長】認知症の高齢者や、虐待を受けた子供も含まれている。警察活動での保護の要件は、警察官職務執行法によって定められており、要件に該当する場合は保護している。保護される方は大半が高齢者の方で、家族が判明すれば、家族の方に引き渡している。
【署長】保護には、そのほかに酔っ払い、精神疾患者も含まれている。「認知症と思われる方が来ました。」という通報であれば、現場で安全が確認できるので安心であるが、「認知症のおじいちゃんが朝から見当たらず、家に帰ってきません。」という通報は重大事と捉える。捜索は、行方不明になった方の安全を第一に考え実施している。
 協議の中で話のあった23条通報とは、精神保健法という法律に基づき、精神疾患で自分を傷つけたり、他人を害したりする行為がある者を保護をした場合、保健所へ通報することである。
<委員>犯人が女性の場合も、逮捕したときには所持品検査をするのか。
【刑事課長】現実に、女性を逮捕することはある。この場合は、女性警察官の応援を得て、所持品検査、身体検査を実施している。
<委員>実戦的総合訓練を視察して、とても驚いた。実際の現場で対峙する相手は、一人一人個性も違うので、あらゆる想定訓練を行って、現場で慌てない立派な警察官を育てていただきたい。
 指導に当たる方が、訓練を真剣に事細かく確認している。悪いところは厳しく、良いところは褒めており、訓練を受けた若い警察官にとっては、体で覚えることができる。若手警察官の早期育成には有効だと感じた。
 本日の訓練を見て、逮捕現場で怪我をしないために、日頃から訓練していることが分かった。社会の情勢も変化する中で、地域の治安を守っていただいている警察官が、逮捕現場で怪我をされないことを願っている。
<委員>道路標識は公安委員会が設置していると認識しているが、市民からの要望は、警察署に申し出たらよいのか。
【署長】そのとおり。各署の住民からの要望は、警察署を通じ警察本部で集約している。
<委員>道路の拡幅で、元々あった標識が拡張された後もそのままの位置で残っている標識があるが、どうしたらよいか。
【署長】警察へ連絡をしていただきたい。拡幅時には、標識の位置について検討し、工事を行っていると思うが、そのような場所があれば教えていただきたい。現場を確認して対応する。
<委員>23条通報に関して、警察の見解と保健所の見解が合わないときがある。保健所は人権に配慮したやり方をするし、警察は自傷他害というところで判断する。警察、保健所、菰野町、四日市市の保健関係部署が、一度、合同会議を開催して連携を築いていただくと、スムーズに業務が運用されると思うので検討していただきたい。
7 公安委員会委員講評
8 署長謝辞
TOPへ戻る