三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

桑名警察署  第3回

1 日時
平成30年11月15日(木)午後4時~午後5時20分
場所
桑名警察署3階会議室
2 出席者
1 警察署協議会(10名) 
  井坂直樹委員、伊藤朋子委員、片岡直也委員、西田賀和委員、服部美雪委員、
  水谷茂委員、水谷宗徳委員、諸戸浩委員、山田健詞委員、山本舞委員
2 警察署(12名)
  署長、副署長、会計課長、警務官、留置管理課長、生活安全課長、地域課長、
  刑事第一課長、交通官、警備課長、事務局2名
3 傍聴者
なし
4 公開・非公開の別
公開
5 1 会長挨拶
2 治安概況説明及び議題説明(署長)
(1) 刑法犯認知件数
(2) 重要犯罪
(3) 身近なところで発生する犯罪
(4) 特殊詐欺発生状況
(5) 高齢者に係る特殊詐欺・事故発生状況
(6) 年末・年始における警察活動の強化
3 主な協議
<委員> セーフティー・シルバー・デーの活動内容や、運転免許証の自主返納と現在の状況を教えていただきたい。
【交通官】 セーフティー・シルバー・デーは、毎月21日を「高齢者の交通安全の日」と定め、広報啓発活動を主体に高齢者の交通事故防止を図るもので、反射材の配布や早めのライトオンなど、時機に応じた広報を行っている。先日は観光施設で2日間の広報を行い、約350人に反射材の配布等を行った。
運転免許証の自主返納制度については、自主返納すると返納を取り消すことができないため、十分な検討を要すると考えている。チラシ等を配布して自主返納を広報しているが、すぐに効果が出るものではなく、継続的な広報が必要である。
<委員> 城東地域、特に赤須賀地域は高齢者が多いため、機会ごとに高齢者に対する啓発活動を行っていく必要があると思うので、警察の方と相談しながらやっていきたい。運転免許証の自主返納については返納するデメリットがメリットより大きいため、返納しづらい状況にあると思う。
交通事故だけでなく特殊詐欺などに対しても、交通安全協会等関係機関と連携を取り、対策を進めていくのはどうか。
【署長】 高齢者の防犯対策で問題となるのは、一人で自宅に籠もる高齢者への対策である。当署では巡回連絡の際に、状況に応じて防犯指導を行っている。同様に民生委員による巡回も行われているので、更に連携を深めていく。
<委員> 特殊詐欺被害防止について、最新情報を積極的に広報していくことが必要だと思う。今夏、ハガキを活用した特殊詐欺広報はハガキを折ると電話の横に置ける形になっており、そこに警察の電話番号が記載され、効果的であった。
災害時に高齢者が避難する際、自分の地区の避難場所に行けば良いのか、近くの地区に行っても良いのかとの問い合わせを受けたので教えてほしい。
大阪の留置場から被留置者が脱走した事件を受け、桑名署の対策を教えてほしい。
【署長】 災害時の居住地区を越えた避難は各自治体で検討しているが、避難場所については今後も自治体と連携を図りながら推進していく。桑名市と木曽岬町では、地域防災計画で指定緊急避難場所、指定の避難場所、特別避難場所の3つが定められている。居住地区に最も近い指定避難場所に避難することとなるが、各地区に複数箇所指定されており、利用者は制限されていない。
留置施設に関しては、実態を踏まえ、施設の総点検を実施し、二重三重の防止対策を確実に実施する。
<委員> 特殊詐欺の手口等を示したハガキは非常に良いが、今後も継続できないか。
【署長】 対応策として一番良いのは、警察に相談することである。特殊詐欺の手口は様々で、時期によって多い手口などもあり、そのための工夫に努めていきたい。
<委員> 災害時における寝たきり状態の高齢者は、家族や周りの人たちが特に強く認識する必要がある。現役世代の人たちへの啓発活動が良いのではないか。
交通事故について、桑名署管内で死亡事故の8割が高齢者ということであるが、どのような事故だったのか。
【交通官】 当署管内では、交通事故で昨年と同数の6名が亡くなっており、内5名が高齢者である。最近の事故では、早朝、道路横断中の高齢者が事故に遭っている。 夜間、郊外の走行時は、ヘッドライトをハイビーム(上向き)で走ることを心掛けてほしい。ハイビームは照射距離が100メートルにもなる。
<委員> ファーストフード店等これまで若年層が利用すると思っていた場所でも、最近は高齢者の利用が増えていると感じている。そのような場所での被害防止の広報啓発や、ポスター掲示などを行うことも効果があると考える。
特殊詐欺の認知件数は、市民からの相談により判明した件数なのか、教えてほしい。
【生活安全課長】 認知件数は、被害届が提出された件数を発表しているが、被害の届出に至らない相談は多数ある。相談受理時には、被害防止の助言・指導を行い、捜査の参考として情報を共有している。
<委員> 特殊詐欺被害防止対策として自動通話録音警告機が効果的であり、三重県警はモデル地区以外にも貸し出したとニュースで聞いた。効果的な対策は今後も継続するほうがよいのではないか。桑名署では何台の申込みがあったのか。高齢者の交通事故で、自転車や原動機付自転車運転中など、割合が高いものは何か。
昼間、高齢者が自転車などに乗っているのを見ると危険な場面を見掛けることが多い。三輪を推奨し、販売店による声掛けなどの対策はどうか。
【生活安全課長】 自動通話録音警告機は65歳以上の高齢者、独居高齢者、過去に詐欺電話があった高齢者宅など、条件に該当すれば貸出しを行っている。当署では30台あり、2月から7月にかけて全てを貸出した。本年は1年間貸出したが、来年は貸出し期間を半年にし、多くの高齢者に効果を確かめてもらう方針が示されている。自身で購入して設置する方法もある。
【交通官】 交通事故は、現時点で、三重県下の約7割が高齢者である。四輪乗車中の死者が一番多いが、今年は歩行中の死者が増加している。時間帯は日暮れや夜明け前が多く、高齢者に対する反射材の配布に力を入れている。
自転車については、最も、事故につながりやすい一時不停止や飛び出しなどが多く、違反行為を認めた時は指導警告を行っている。地道な活動ではあるが、今後も引き続き指導を行っていく。
<委員> 自動通話録音警告機の機械に台数制限があるのであれば、三重県や全国規模で電話会社との連携はできないか。被害は固定電話が多いと思うので、契約などで自動的に流れるシステムができれば、今よりも簡単で経費もかからないのではないか。
<委員> 特殊詐欺について、詐欺グループの手口も巧妙化していると思うが、高齢者の方から説明を求められることもあるため、詳しく説明をしていただきたい。以前、特殊詐欺被害防止の啓発活動を行った際に、高齢者の方から「私は大丈夫。」と聞くこともあったため、広報チラシを見て、より防犯意識を高めてもらいたい。
今年、木曽岬町では台風の影響で停電が長く、国道23号の信号も滅灯しており、木曽岬地区でも警察官が交通整理してほしいとの意見もあった。
【署長】 チラシの配布は、相手の心情を理解した配り方が必要である。単なる配布になることなく、何か工夫することを考えていきたい。
災害時、国道23号の信号が滅灯した時に、自動的に非常電源に切り替わるのは当署管内では地蔵交差点だけである。すべての交差点に警察官を配置するのは難しいが、発生時の対応策について検討していく。
<委員> 特殊詐欺被害防止の広報は、テレビや広報物などで見掛けることが多く、情報は出ている。情報が集まるように、何でも聞ける相談窓口などを設けてはどうか。県や市と連携すれば、より多くの情報が集まるのではないか。
【署長】 三重県には、三重県消費生活センターがある。三重県の関係機関とも連携をしている。
<委員> 自動通話録音警告機について、電話があったときにどうなるのか教えていただきたい。
【生活安全課長】 架電があると自動受信し、「あなたの声を録音しています。」などの音声が相手側に流れるものである。
<委員> 特殊詐欺防止の一番の対策は電話に出ないことであるが、電話サービスもある。未登録の番号は音が変わるなど、事前に構えることができる。個人負担になるが、防犯指導や地域との情報交換の場で、このようなサービスを紹介する事も必要ではないか。
【生活安全課長】 特殊詐欺防止対策として、固定電話の留守番電話機能を利用することを指導している。留守番電話機能は簡単、かつ効果がある方法として紹介している。
<委員> 高齢者に対して直接関わるのは民生委員が多いため、被害防止対策教養の研修を民生委員対象の総会などで行えば良いと思う。各地区センターを中心に街作り協議会が発足しようとしており、街作り協議会が正式に活動すれば、タイアップした活動もできるのではないか。将来的にはその連携を深めていただきたい。
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