三重県警察

「県民と共に築く安全で安心な三重」の実現

大台警察署 令和3年度中 第1回

1 開催日時
令和3年7月30日(金)午後2時~午後4時
開催場所
大台町就業改善センター
2 出席者
1 協議会委員(4名)
  小藤美紀委員、西多美委員、西村用蔵委員、前納太輔委員
2 警察署(8名)
  署長、副署長、生活安全刑事課長、地域交通課長、会計係長、警備係長
  事務局2名
3 傍聴者
なし
4 公開・非公開の別
公開
5 1 開会
2 署長挨拶
  はじめに協議会委員に対し、委嘱及び協議会開催に係るお礼を述べた。続いて、委員には地域
 と警察の橋渡し役として、様々な意見をいただくよう協力を依頼した。
3 自己紹介
  協議会委員及び当署幹部がそれぞれ自己紹介を行った。
4 協議事項
(1) 役員改選
   会長に西村氏、副会長に西氏を選出した。
(2) 管内治安概況等説明(副署長、生活安全刑事課長、地域交通課長)
  ア 犯罪発生状況及び検挙状況(生活安全刑事課長)
    当署管内の令和3年6月末の刑法犯認知件数は16件で、前年同期比で7件減少してい
   る。
    また、当署管内では平成30年から現在まで特殊詐欺は認知していない。しかし、先日も
   振り込め詐欺の予兆電話と思われる不審電話に関する相談を受けており、広報チラシやメ
   ール、町内放送等を活用し注意喚起を実施している。
  イ 少年非行の状況(生活安全刑事課長)
    当署管内の令和2年中の非行少年は5人、補導少年は6人であり、令和3年6月末現在の
   非行少年は0人、補導少年は1人となっている。少年補導の件数は減少傾向にあり、ここ数
   年は年間10人未満で推移している。
  ウ 交通事故の発生状況(地域交通課長)
    令和3年6月末現在、当署管内で人身事故は7件で前年同期と同数となっており、物損事
   故は133件で同18件の増加となっている。管内の交通事故の特徴として、事故形態は単独
   自損事故が多く、当事者は高齢者が全体の約4割を占めている。また、令和2年、3年とも
   国道42号での発生が約4割を占めており、特に令和3年中の人身事故は全て国道42号で発
   生している。
  エ 山岳遭難の発生状況(地域交通課長)
    令和3年6月末現在、当署管内では3件の山岳遭難が発生し、3名の負傷者が出ており、
   件数、負傷者数とも前年同期比で増加している。3件の遭難は全て大台町の山で発生してお
   り負傷者はいずれも防災ヘリで救助されている。本年の管内での発生は全てが大杉谷渓谷で
   あり、大型連休等を中心に登山口等で、登山センターと連携して山岳事故抑止のための広報
   啓発活動を実施している。
  オ 警察安全相談取扱状況(副署長)
    令和3年6月末現在の受理件数は166件で、前年同期と比べ10件増加している。部門別
   では生安部門の相談が最も多くなっており相談の内容は、犯罪被害の未然防止に関するもの
   から、警察行政に関するもの等多岐にわたるが、各相談の内容に応じて犯罪被害の発生の有
   無に関わらず、関係部署と連携して相談者の不安を解消するために必要な措置を講じ、事案
   の解決や解決に向けた支援を行っている。
    相談者の生命、身体の安全に関わる相談や特に緊急の対処を要する相談を認知した場合
   は、直ちに署内全体で情報を共有すると共に本部の主管課とも連携して迅速かつ組織的な対
   応をとっている。
  カ 大台警察署の建替え整備(副署長)
    当署の建替えは令和2年度から同6年度までの5か年計画で旧宮川高校跡地への建設に向
   け事業が進んでおり、令和3年度は地質調査、基本設計等が進められる。新庁舎はユニバー     
   サルデザインに配意するとともに、東紀州の玄関口に位置する当署の特性から、災害発生時
  の拠点としての機能と設備を盛り込んだ設計が進められる予定となっている。
(3) サイバー空間をめぐる脅威の情勢とサイバーセキュリティ対策(生活安全刑事課長)
(4) 主な協議
  〈委員〉 地域の方から横断歩道が消えかかっているという申出をよく聞く。改修の要望は警
   察に上げればよいか。
  【地域交通課長】 横断歩道の塗り替えは警察の担当業務であり、現在消えかけている箇所の
   調査及び塗り替え作業を順次進めているところである。
  〈委員〉 大台署前の信号周期が、ひとつ西側の交差点の信号周期と噛み合っておらず、渋滞
   が起きることがあると聞いている。以前はこのようなことはなかったらしいが、意図的に周
   期を変更したのか。
  【地域交通課長】 渋滞の発生を認識したのはいつ頃からか。
  〈委員〉 半年くらい前からと思う。以前は詰まらず通過できたが、今は警察署前と、その次
   の交差点両方で停止することになり渋滞が起きている。
  【署長】 状況を確認し、必要な措置を講じる。
  〈委員〉 横断歩道の設置基準はどのようなものか。要望等に応じてもらえるのか。
  【地域交通課長】 要望の他、交通量や住宅の密集具合、横断者の数等様々な要素を勘案して
   決定している。
  〈委員〉 補導少年が大きく減少しているとのことだが何か原因があるのか。
  【生活安全刑事課長】 明確な理由は判然としないが、減少は全国的な傾向である。推測にな
   るが、スマートホンの普及により自宅に居ながらにして友人等とつながりを持てるように
   なった事が一因ではないかと思われる。
  〈委員〉 令和3年に入ってから交通事故件数が増えた理由は何か。
  【地域交通課長】 令和2年は新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛等の要因によ
   り件数が大きく減少したものと考えられるが、今年はその減少分が多少なりとも戻ったこと
   が前年対比で増加している要因の一つではないかと考えている。
  〈委員〉 サイバー犯罪に遭わないための防犯指導は警察の業務か。
  【生活安全刑事課長】 警察の他、総務省等の情報通信に関わる各機関が連携して推進してい
   る。
  〈委員〉 最近は学校でも生徒にタブレットを使わせているが、交通安全指導のように、学校
   でサイバー犯罪対策の講話等を行うことはあるのか。
  【生活安全刑事課長】 防犯講話の際にサイバー犯罪に関する項目を盛り込んでいるほか、警
   察本部主管課と学校で情報を共有し、学校で生徒に指導してもらっている。
  〈委員〉 防犯講話の対象は、生徒かそれとも保護者か。
  【生活安全刑事課長】 教員にする場合もあれば要請により生徒に対して実施する場合もあ
   る。
  〈委員〉 以前、警察署に不審者に対するパトロール要望を申し入れたが、「警察は何らかの
   事が起きてからでないと動けない。」と言われたことがある。駐在所に直接要望を伝えたと
   ころ、見回りを実施してくれたが、警察署は事件が発生しないと動けないものなのか。
  【署長】 警察安全相談の説明の際に申し上げたが、事件に至らない相談であっても受理すれ
   ば署内で情報共有し必要な措置を講じている。不安なことや困り事があれば遠慮せず相談し
   ていただきたい。
  〈委員〉 サイバー犯罪の講話は初めて聞く内容も多く、たいへん勉強になった。配付資料の
   中にサイバーセキュリティに関するチラシがあるが、これは一般の方に配ってもいいもの
   か。
  【生活安全刑事課長】 同じような内容のものを駐在所が発行するミニ広報紙に添えたり、街
   頭の広報イベントの際に配付する等して活用しているもので、配ってもらって構わない。
  〈委員〉 自分自身、不審メール等の相談を受けることもある。町の回覧には交通安全協会の
   チラシが入っているが、サイバーセキュリティのチラシも入れてもらえるとありがたい。
  〈委員〉 今は、インターネット等でも防犯に役立つ情報はたくさん公開されているので各人
   がこういった情報を自分で調べるなどして、自分の身は自分で守るという意識を持つことも
   重要であると考える。
  〈委員〉 国道42号を制限速度の50キロで走っていると、渋滞したりあおられることがよく
   ある。規制速度を60キロに変更することはできないかと時々思うが、どうか。
  【地域交通課長】 全国的に実勢速度等に合わせて速度規制を引き上げている路線はある。国
   道42号の速度規制について、見直しの必要性があれば警察本部と相談して検討していくこ
   とになる。
(5) 意見提言(検討テーマ 大台警察署協議会の運営方針について)
   次回の協議会開催までに事務局でテーマを決定することとした。
5 閉会
  次回の協議会は10月下旬頃を目途に開催予定としたい旨を連絡した。
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